薬師丸ひろ子

  • 素敵をあつめて – 薬師丸ひろ子

    降り続いた 雨が嘘の様に街中の空気も 洗われて 煌めく 窓辺で 朝陽と 風が今日 着る服を 教えている ああ 何気ない幸せ 探しながら 行こうああ 新しい気づきを 集めながら誰かの 良いところをこっそりと 盗んで暮らしたい 部屋の隅 デジタルの時計が偶然 誕生日と同じ数字を 並べて なぜだか たったそれだけで良いこと ありそうな 気がして ああ 何気ないよろこび 探しながら 行こうああ 小さな奇跡…

  • 時の道標(みちしるべ) – 薬師丸ひろ子

    どこまでも透きとおる 青い空に白い雲がポッカリと 揺蕩っている悩みなど無いように笑ってみるまとう風優しくて 涙が出る あの雲に ココロを 映して見るけど今の私に アナタは微笑むダイジョウブ 昨日の自分を愛して灯ってた 夢を思い出してダイジョウブ それは道標(みちしるべ) めぐる時の流れに ひとも夢も確かなことはいつも そうこころの中に in my memory いつかの幼い私はその手の中に 握りし…

  • Come Back To Me ~永遠の横顔 – 薬師丸ひろ子

    いつかまた来よう とわらった岬に溶けてゆく 太陽 まだよ 月が昇るあいだここにいると 困らせたのはああ 遠い夏 無邪気なふりをして尋ねたふたりのこれからの行方を けれど きっとあのときには知らず知らず始まってたのねああ 悲しい映画の予告編 眩しすぎて 顔しかめた伝えようのない せつなさのかわりに 時が過ぎ 離れても思いは消えない いつかまたどこかで会ってもふたりは気づかずにすれ違う それでもなお続…

  • 幸福の岸へ – 薬師丸ひろ子

    月の夜 窓叩くツバメFMは 点(つ)けたままに去ろう気まぐれの旅に見えて小舟は 海へ滑りだすあなたから 電話も途絶えた乗り継ぎの 駅の名も知らず家を出た 私はもういない生きてゆく痛みよりも耳に残る声がつらいその国へ 電話は鳴らない幸福の岸 あなたに逢いにオールを漕げば重い 真珠の海をうらむロープで切れた 指の傷さえあなたへ近ずくならあいらしくも見え いとおしい 一錠の 薬に似ている一葉の 色褪せた…

  • 麦わら帽子のアン – 薬師丸ひろ子

    葡萄畑を微風(そよかぜ)が秋のペンキで塗りかえるぼくは草の葉を噛みながら君が来るのを待っていた 麦わら帽子のアン麦わら帽子のアン今日は天使の顔をしてるの?不機嫌だったら しげみにかくれ優しかったら声をかけるよ麦わら帽子のアン 赤毛が風になびくたび炎のように燃えたつよ気の強い眼に射られたらぼくは一歩も動けない 麦わら帽子のアン麦わら帽子のアンほら心臓がドキドキしてるズボンのポッケで握りしめてる薄い手…

  • 空港日誌 – 薬師丸ひろ子

    あなたの心が 疲れていた頃へもう一度 呼びだす 広島空港風が強くて 飛行機は 降りない気の毒顔で ゲイトが閉まる今夜の 乗客は9人乳飲み児が1人 女性が2人あとは常連客尋ねられた 名前はありません あの日にあなたが 博多にいたという愛のアリバイを 壊してあげたい写真ひとつで 幸せはたじろぐ安い女と 嘲笑(わら)えばいいわもう一度 むくわれぬ季節が あなたに来れば迷いに抱かれて 戻って来るかと…今日…

  • 風と光に抱かれて – 薬師丸ひろ子

    ポジとネガの間で 出逢った2人とも 透明な 心でみんな悲しい鞄かかえてこの道を生きてるのに笑っている あなたを見てると元気が出る 勇気がわくの青い道程(みち)を 今は離れずに歩きましょう あなたと2人で 青い時代(とき)の フィルムをかかえて今日を焼き付けながら 生きてる明日のことは 誰もわからないでも不安に思わないあなたの手と 同じ温度なら見えなくても 感じられるのやがて2人 それぞれの彩に染ま…

  • ある日印象派 – 薬師丸ひろ子

    ひとり頬づえついて想う季節が過ぎたあとの淋しさを窓の外には光る海が愛の欠片(かけら)うかべ ひろがる二十才(はたち)過ぎて黙り込みさよならを云うことが多くなりまだあなたのことを少し愛しているような 揺れるこころ 何か忘れていないですか大事なものを置いて来たでしょう好きと云われた笑い顔を過去の愛の中に落した誰も彼も行き過ぎて背中だけ想い出すことばかり風吹くたび色が変る女であることを 想う海よ 人気の…

  • WELCOME BACK TO MY HEART – 薬師丸ひろ子

    What a big surprise to get a call from youA long long time since I saw you lastTell me nowHow have you been?Nice to hear your voice againEven though you left me for another girlYou’re still my s…

  • かぐやの里 – 薬師丸ひろ子

    風に吹かれて立っている竹たちよあんなにも真っ直ぐに背すじをのばして弱い私にシャンとして生きなさい笹の葉はさやさやとそう囁くの 月明り 竹の林の影縫って歩く かぐやの里どこまでもどこまでもあの星空に飛びたてる飛びたてるまで 私が追うと逃げるのね青い月こんなにも差し延べた指の先から愛しい人の面影を浮かべてはいじわるね雲の中そっと隠れる 月明り 竹の林にたたずんで一人 かぐやの里いつまでもいつまでもあの…

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