菊池章子

あきらめて – 菊池章子

熱い涙も 枯れて出ぬのに
吐息が咲かせた バラの花びら
いとしお方を あきらめて
ひとり切なく あきらめて
影よお前も 泣いていたのか

紅い花なら 胸の炎よ
今宵も白蛾は 一人身を灼く
夢と想えば あきらめて
過ぎた昔と あきらめて
見れば恋しい 人の面影

冬が忘れた 白い手袋
私のこゝろに 雪が降る降る
春も来るのに あきらめて
ひとり淋しく あきらめて
散らす追憶 バラの花びら

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岸壁の母 – 菊池章子

母は来ました 今日も来たこの岸壁に 今日も来たとどかぬ願いと 知りながらもしやもしやにもしやもしやに ひかされて呼んで下さい おがみますああ おっ母さん よく来

岸壁の母 (イントロナレーション・台詞入り) – 菊池章子

「ああ おっ母さん、よく来た。そう呼んで下さい、ただ一度。海をへだてた、その空千里とどかぬ願いと知りながらもしやもしやと、今日もまた。」呼んで下さい おがみます

赤いレンガのキャフェテリア – 菊池章子

赤いレンガの 小さなキャフェテリア若い頃いつも 飲み明かしていた夢を追いかけて 波に乗り遅れ時の流れに逆らいながら 暮らしていた酔いどれたピアノ弾きの古いジャズ

基地の母 – 菊池章子

花もいらない 勲章も国に捧げた この生命泣いちゃ困るよ おばさんと無心に笑った あの顔を今も夢路で 拝みます「おばさん、待ちに待った出撃がやっと決まりました‥‥

湖畔の乙女 – 菊池章子

落葉散る散る 山あいの青い静かな 湖恋し星かすみれか 真珠の玉か乙女ごころの 夢のいろ夢のいろ清い乙女の ふるさとは雲の彼方よ 野花の涯よ水の瀬音が 小鳥の歌が

相呼ぶ歌 – 菊池章子

はじめて逢うた あの時 あの夜男の胸に 咲いた花あゝ君ならで 誰か知る紅の切ない愛の 曼珠沙華乙女に涙 おしえた月は清い真珠の 夢の月あゝわれとても 黒髪をかき

月の散歩道 – 菊池章子

サヨナラって さびしい言葉ね別れたくない いつまでも黙ったままで ただ歩くだけそれだけで それだけで泣けるほど 幸せな私なのああ 月夜の散歩道サヨナラって さび

山鳩の唄 – 菊池章子

ほろろ ほろほろ あの鳩は今も昔も 山の唄若いあの日の あなたは何処に月の荒野か 海の果て「あなた…あなたは何処でお聞きになっていらっしゃるかしら今日は朝から山

わが汽車は涙をのせて – 菊池章子

いで湯の山を いま越える汽車の窓辺に 煙る町あゝ あの宿の 緑の屋根に見るさえつらく 胸うずくふたりの夜よ 砕けた夢よ笛の音細く 西へ行く汽車も淋しい 客ばかり

春の舞妓 – 菊池章子

十六の胸の痛みは 加茂川の蓬の香より 来るという人の話に つまされました春は羞かし 京舞妓「丘の上の校舎よ、左様なら。なつかしい制服を脱ぎ、クラスメートに別れて

真白き富士の嶺 – 菊池章子

真白き富士の嶺 緑の江の島仰ぎみるも 今は涙帰らぬ十二の 雄々しきみ魂に捧げまつる 胸と心ボートは沈みぬ 千尋の海原風も波も 小さき腕に力もつき果て 呼ぶ名は父

私の名は木蘭(ムーラン) – 菊池章子

木蘭 ひと目逢ったら 男の胸に木蘭 花の香りが 妖しく沁みて忘れられない 不思議な女港ヨコハマ 夜霧の中に咲いて切ない 木蘭それが私の哀しい呼び名なのよ木蘭 海

浅草物語 – 菊池章子

どうせこわれた 人形の身なら夢の破片を 集めても元の躰にゃ 返れぬものをなぜに浅草(えんこ)の 灯が恋し紅い花びら 夜空になげて見ればはかない 流れ星今じゃ隅田

諦めました – 菊池章子

あの人を 思ったけれど諦めました熱い泪で 諦めました泣いても 泣いてもまだ泣きやまぬそれは私の あゝ影法師あの頃を 思ったけれど諦めましたひとり悲しく 諦めまし

母紅梅の唄 – 菊池章子

夢をひとつに くれない染めて香るこの花 いのちの小花風よなぶるな 吐息にさえもゆれて哀しく 散るものを銀の綱なら まゝにもなるになぜに切られぬ えにしの絆胸にか

涙のスイング – 菊池章子

夜ごとに歌う 明るい歌はみんな楽しい 思い出よ素敵なメロディ 浮かれるリズム心も弾む ひとときよ君 聞きませ 恋の歌を夢みてる 私なのふたりの恋の 幸せ祈る灯影

ルムバ娘 – 菊池章子

ルムバ ルムバ 恋の宴にせめて この花 散らぬ間にルムバ ルムバ 夢のひとときせめて 若さの 褪せぬ間にああ この胸も 唇も 黒髪もラゝ 君ゆえに 惜しみなく捧

タンゴ長崎 – 菊池章子

雨に濡れてる 花びらひとつ淋しい 石畳誰が涙で 捨てたやら誰が嘆きの 夢じゃやら長崎は 長崎は逢うて 別れて 泣いてる恋の港鐘が鳴る鳴る たそがれ異人屋敷の 窓

星の流れに – 菊池章子

星の流れに 身を占って何処をねぐらの 今日の宿荒(すさ)む心で いるのじゃないが泣けて涙も 涸れ果てたこんな女に誰がした煙草ふかして 口笛ふいてあてもない夜の 

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