荒木とよひさ

  • ロマンティックをブルースで – 荒木とよひさ

    ロマンティックをブルースで若くはないけれど… 星が降る夜 お前偲べば揺らす酒さえ やるせなく残り少ない それも人生今も誰かに 惚れているロマンティックをブルースで胸に灯りをともしロマンティックをブルースで若くはないけれど… 月の雫よ お前濡らして夢の続きが 消えぬように今が始まる それが人生せめて心は 輝いてロマンティックをブルースで古い相棒(ギター)を抱いてロマンティックをブルースで死ぬまで俺ら…

  • 君から生まれたい – 荒木とよひさ

    最後の恋なら 最後のめぐり逢い悲しい終わりに したくはないからこのまま 身も心もひとつに 溶けていけばこの生命(いのち)に 永遠が見つかる流れ星にもなれない 人の儚い一生ただの男と女が還(かえ)れる宇宙(そら)があるなら次の世は 君から生まれたい 夢見た恋なら 夢見た過去がある出逢いも別れも 書かれていたけど明日の 続きだけは愛する 証明(あかし)だからこの時間を 化石にはさせない流れ星にもなれな…

  • 我 何処へ – 荒木とよひさ

    夢追えば果てしなき 人生という遠き道若き旅人も いつか年老いて振り向く時がくる眩しいほど輝いて 疲れることさえ知らずに明日のステージは 終わることのない永遠と信じてた風草枕 恋徒然(つれづれ)雲の流れるまま 歳を重ね我何処へと 何故生まれて人間(ひと)はこの大地に いつか眠る二度はない今 生きてることはきっと奇跡に近い 百年の過去よりも 一秒先の未来にはまだ見ぬ時代の そこにざわめきと旅立ち待って…

  • 昭和ふたけた忘れ物 – 荒木とよひさ

    心にぽっかり穴が開き何かを忘れてきたような男の背中はやるせなく誰でも黄昏が似合うけど人生…若さだけじゃない青春(ゆめ)の破片(かけら)なら残ってる昭和ふたけた やんちゃなガキが今夜もどこかの居酒屋で語りつくせぬ 時代屋ごっこ見えない刀を振りまわし…遊んでる 独りが切ない夜更けには帰らぬ過去(むかし)にまた詫びて男の純情取り戻し誰でも半ベソをかくけれど人生…棄てたもんじゃない夢をあたためる女(ひと)…

  • 追伸 – 荒木とよひさ

    小犬に生れた君が 倖せだったらいいけれど残り少ない 僕の人生の 隣りを歩くそれだけでもうすぐ君も五歳の 誕生日がやって来るねその日は内緒で ショートケーキを 丸ごと食べようねもしも僕に 何かがあっても 後を追いかけ探すなよひとりで妻が泣いていたら 離れずそばに居てくれ桜の花を あと何回 君と一緒に見れるだろうか君は僕の 君は僕の 最後の親友だから 本当の母さん知らず 生れてすぐにもらわれて妻が抱き…

  • 手紙 – 荒木とよひさ

    もしもボクが 死んだなら君をひとり 残したら悲しいけれど 少しずつ忘れていいよ ボクのこと 庭の朝顔 咲く頃は涙もきっと 涸れるだろうたまには 街にお洒落してきれいになって 出かけなよ 好きな人が 出来たならボクにえんりょは いらないよ思い出なんか 引きずらず優しくされて いいからね 雲の上で かあさんに君のことを 伝えるよ泣かせたことも あるけれど倖せだったと 伝えるよ もう一度 君に 逢えるな…

  • ラブソングなんかじゃ口説けない – 荒木とよひさ

    いい歳してさ 酒が苦しい酔いつぶれた訳じゃないやり切れない 淋しいかたまりが胸の奥でつかえてるお前に惚れてる それだけの最後の男でいればこんなに 悲しくさせるほど飲んだりしないはず抱きたいけれど 抱けないよお前がいじらしいから痛いだけのこんな想いラブソングなんかじゃ口説けない 俺の女に なったらきっと泥まみれになっていくふたりの距離 縮めてみるよりも少し遠いままがいいお前に惚れてる つまらないそこ…

  • 黄昏は5分だけ – 荒木とよひさ

    腕時計の止まった針 動かなくてもいい人生急ぐほど 忙しくないから当たり前のこの一日 静かに楽しめば日暮れに飲むワイン 今日に乾杯を黄昏は5分だけ 心に痛いけど本当は儚いものだから生きていればいい 欲張らなきゃいい青春の破片が 少しあるならば元気だったらいい 悔いがなけりゃいい胸の振子 いつかは止まるから 窓辺に射す弱い陽差し 遊んでいてもいい明日を待たせても 明日は来るから長すぎた過去の日を 隣に…

  • 人生の楽屋 – 荒木とよひさ

    舞台の幕が上がればそこにスポットライトが当たるけど人は誰でも楽屋の隅で人生を過ごすだけ拍手の渦を遠くで聴いて過去を拭き取り化粧をしても鏡の向う側 映る姿は老いぼれすぎている ただの脇役あれこれ悩んでいたけど自分の生き方それだけは主役になれたBackstage In My Life 最後の場面終わればそこにカーテンコールがあるけれど人は誰でもスターを見つめ憧れで生きている照明(あかり)が消えた舞台の…

  • 青空が泣きだせば… Duet With 亜ん菜 – 荒木とよひさ

    幸福(しあわせ)には住所も 名前さえない心のどこかに 隠れてるから愛されても欲ばれば 淋しさだけが隣に座って 話しかけるから青空が泣きだせば 涙のむこう側にいる 君が見えない世界中探しても 君との奇跡探すことなど 出来はしない生きてきた時間より すべての未来君のために 使い切るから 悲しみには行き先も 乗り換えもないいつかは忘れて 色あせるから最後の愛信じて 見つめて欲しい瞳の奥には 君しかないか…

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