若山彰

喜びも悲しみも幾歳月 – 若山彰

俺ら岬の 灯台守は
妻と二人で 沖行く船の
無事を祈って 灯をかざす
灯をかざす

冬が来たぞと 海鳥啼けば
北は雪国 吹雪の夜の
沖に霧笛が 呼びかける
呼びかける

離れ小島に 南の風が
吹けば春来る 花の香便り
遠い故里 思い出す
思い出す

星を数えて 波の音きいて
共に過した 幾歳月の
よろこび悲しみ 目に浮ぶ
目に浮ぶ

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娘へ – 若山彰

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