芹洋子

山に煙がのぼる – 芹洋子

山に煙がのぼる 白い白い煙だ
長いまつげとじて 煙になった君よ
好きな山の空で どんな夢を見るのか
好きな山の空で どんな夢を見るのか

山に風がほえる 遠い遠い風だ
父や母を呼んで 風になった君よ
今は深いねむり 胸でそっと祈ろう
今は深いねむり 胸でそっと祈ろう

山に花が咲いた 赤い赤い花だ
雪の中に消えて 花になった君よ
せめて高くかおれ 山の友のしるべに
せめて高くかおれ 山の友のしるべに

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少年時代 – 芹洋子

夏が過ぎ 風あざみ誰のあこがれにさまよう青空に残された 私の心は夏模様夢が覚め 夜の中 永い冬が窓を閉じて 呼びかけたままで夢はつまり 想い出のあとさき夏祭り 

冬の夜 – 芹洋子

燈火近く 衣縫う母は春の遊びの 楽しさを語る居並ぶ子どもは 指を折りつつ日数かぞえて 喜び勇む囲炉裏火は とろとろ外は吹雪囲炉裏のはたに 繩なう父は過ぎしいくさ

翼をください – 芹洋子

いま わたしの願いごとが叶(かな)うならば 翼が欲(ほ)しいこの 背中に鳥のように白い翼 つけてくださいこの大空に 翼をひろげ飛んで行きたいよ悲しみのない 自由

かたかごの花 – 芹洋子

夕映えの 赤い陽(ひ)にあわく咲く かたかごの花ああ ひともとの 身をふるわせて誰を待つ ひそやかに 春浅い日にはじらいの 乙女子(おとめご)をしのばせる かた

北航路 – 芹洋子

利尻の峰に 夢があり歌声ひびく 北航路ここ さいはての 利尻の島よ誰の涙か 姫沼悲し人は島を愛し 旅を行く桃岩たどる 君の手にエーデルワイス なに想う花咲き薫る

牧歌~その夏~ – 芹洋子

夏がうれしくて森はさわいでいるけれど秋が通りすぎれば 花は散ってしまう花の悲しみに 森が気がついたときには風は冷たく 森をふるわせているだろう想い出だけが 残る

あの町この町 – 芹洋子

あの町 この町日が暮れる 日が暮れる今来た この道かえりゃんせ かえりゃんせお家(うち)が だんだん遠くなる 遠くなる今きた この道かえりゃんせ かえりゃんせお

七つの子 – 芹洋子

烏(からす) なぜ啼(な)くの烏は 山にかわいい 七つの子があるからよかわい かわいと烏は 啼くのかわい かわいと啼くんだよ山の 古巣(ふるす)にいって見て 御

かあさんの歌 – 芹洋子

かあさんが夜なべをして手袋あんでくれた木枯らし吹いちゃ冷たかろうてせっせとあんだだよふるさとの便りはとどくいろりのにおいがしたかあさんは麻糸つむぐ 一日つむぐお

もずが枯木で – 芹洋子

もずが枯木で 泣いているおいらは藁(わら)を たたいてる綿(わた)ひき車は おばあさんコットン水車も まわってるみんな去年と 同じだよけれども足りねえ ものがあ

月の沙漠 – 芹洋子

月の沙漠を はるばると旅のらくだが 行きました金と銀との くらおいて二つならんで 行きました金のくらには 銀のかめ銀のくらには 金のかめ二つのかめは それぞれに

ちいさい秋みつけた – 芹洋子

誰かさんが 誰かさんが誰かさんが みつけたちいさい秋 ちいさい秋ちいさい秋 みつけためかくし鬼さん 手のなる方へすましたお耳に かすかにしみたよんでる口笛 もず

夏は来ぬ – 芹洋子

卯(う)の花の、におう垣根(かきね)にほととぎす 早(はや)も来啼(きな)きて忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ五月雨(さみだれ)の 注ぐ山田に早乙女(さお

牧場の朝 – 芹洋子

ただ一面(いちめん)に 立ちこめた牧場(まきば)の朝の 霧の海ポプラ並木の うっすりと黒い底から 勇ましく鐘が鳴る鳴る かんかんともう起出(おきだ)した 小舎小

みかんの花咲く丘 – 芹洋子

みかんの花が 咲いている思い出の道 丘の道はるかに見える 青い海お船が遠く 霞んでる黒い煙を はきながらお船はどこへ 行くのでしょう波に揺られて 島のかげ汽笛が

早春賦 – 芹洋子

春は名のみの 風の寒さや谷の鶯 歌は思えど時にあらずと 声も立てず時にあらずと 声も立てず氷解け去り 葦は角(つの)ぐむさては時ぞと 思うあやにく今日もきのうも

マリモの唄 – 芹洋子

水面をわたる 風さみし阿寒の山の 湖に浮かぶマリモよ なに思うマリモよ マリモ 緑のマリモ晴れれば浮かぶ 水の上曇れば沈む 水の底恋は悲しと 嘆きあうマリモよ 

忘れな草をあなたに – 芹洋子

別れても 別れても 心の奥にいつまでも いつまでも憶えておいて 欲しいから幸せいのる 言葉に換えて忘れな草を あなたに あなたにいつの世も いつの世も 別れる人

さとうきび畑 – 芹洋子

ざわわ ざわわ ざわわ広いさとうきび畑はざわわ ざわわ ざわわ風が通りぬけるだけ今日もみわたすかぎりに緑の波がうねる夏の陽ざしの中でざわわ ざわわ ざわわ広いさ

大和路(やまとじ) – 芹洋子

遠い別れの さびしさに今日も重ねる 草まくらそぞろ歩けば 大和路の野辺(のべ)に傾く 路しるべ――この世の愛の はかなくてつらいばかりの 想い出はどこに埋めたら

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