花神翁 朔爺(梅原裕一郎)

十六夜万花 – 花神翁 朔爺(梅原裕一郎)

咲かせましょう 深い闇の縁から
割かせましょう 不快蔓延る力
看えて散り行け

始は只 良く有る謂れ噺
紐解けば 憐れ 憂物語

向こう側に光る終の場所
嵩の影で哂う

心(うら)の翳る道
照らす様に咲いた花
ひとつ もうひとつ
総て育んで

おどれ 何もかもを忘れる程に
勧善の檻の中
踊れ 舞い散る花に彩られて
完全な運命(さだめ)など
ありはしない

さっきまでの景色が今は
殺気までも餌食とす

望まぬ威を祝い永らえる
この旅路に水を

悠久へ解け去って往く
情動を掻き集めては

刻め 何もかも消え失す間近に
彷徨の果ては今
生様め 枯れ果てた抜け殻に響く
咆哮が忍草(まぼろし)だとしても

はらはらと散りぬるを
命儚く老いて枯れ往けど
然ればこそ尊し、と
絵空事を抱き眠れ

咲かせましょう 割かせましょう
始は只 良く有る謂れ噺
紐解けば 憐れ 憂物語

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