花村菊江

  • 花の奴さん – 花村菊江

    奴さん 奴さん 奴さん どちらへ旦那のお供で お座敷へ酒に肴に 踊りに唄にソーレ ソレソレ 酔ってくるもてる旦那は よいけれどいつも奴さんは 三枚目サテお供は辛いネ 奴さん 奴さん 奴さん どちらへ旦那のお供で お花見へあの娘この娘に 取り囲まれてソーレ ソレソレ 上機嫌ついに沈没 酔いつぶれ後は奴さんが 介抱役サテお供は辛いネ 奴さん 奴さん 奴さん どちらへ旦那のお供で お芝居へお軽勘平 おし…

  • 潮来の雨 – 花村菊江

    潮来の小雨は 情なし小雨よしきりばかりか 私も泣かす旅のお方の 便りまだかよ逢いたいなァハアー みざをが ままならぬ 思い出数えて 十二の橋をくぐれば鹿島の 灯りがにじむ真菰がくれに 咲いたあやめも誰故にハアー 淋しく 散るのやら 忘れて終えば 泣かないものをあきらめきれない 未練なこころ利根のすすきも 恋に悲しみ枯れたのねハアー みざをが ままならぬ 人気の新着歌詞 オホーツクの海 –…

  • なみだの操 – 花村菊江

    あなたのために守り通した 女の操今さら他人に ささげられないわあなたの決して お邪魔はしないからおそばに 置いてほしいのよお別れするより 死にたいわ女だから あなたの匂い肌に沁みつく 女の操すてられたあと 暮らして行けない私に悪いところが あるのなら教えて きっと直すから恨みはしません この恋を女だから あなたにだけは分るはずなの 女の操汚れを知らぬ 乙女になれたら誰にも 心変わりはあるけれどあな…

  • 見ないで頂戴お月様 – 花村菊江

    あなた来るかと 待ちわびる露地の灯りの やるせなさ胸にしみ込む 爪弾きはよわい女の 泣く涙見ないで頂戴 お月様 あの場かぎりの 嘘かしら春が言わせた 嘘かしら君がまぼろし 抱きしめて逢うているよな ひとり言見ないで頂戴 お月様 じれて占う トランプも逢いに来るよな 来ないよな風にいく度か 騙されて窓にしおれる この私見ないで頂戴 お月様 願い届いて 夜が更けてたった二人に なれたなら淡い灯影で し…

  • ひなげし小唄 – 花村菊江

    籠にかわれた 小鳥さえ青い空みて 泣くものをまして添われぬ 二人なら私しゃあなたの 胸で泣く 誰が咲かせた 赤い花街のネオンに 燃える花ひと夜限りに 散ったとて知っているのは 月ばかり 惚れているよと 口説かれて惚れた私が 悪いのか女ばかりが 泣かされる男ごころの仇情け 摘んで抱かれる けしの花枯れてしまえば 捨てられる人目盗んだ 四畳半過ぎた昔は 返らない 私しゃ日陰の けしの花ぬらす枕の なみ…

  • おんな無法松 – 花村菊江

    乳房きりりと 晒で巻いて脱いだ片肌 伊達じゃない折り目筋目の ない世の中に義理よ人情よ とどろけとおんな無法松 暴れ太鼓の暴れ太鼓の 乱れ打ち たとえ世の中がどげん変わろうと、人の道に変わりはなかとです。人の道には男もなか、オナゴもなか!義理を欠いたら人間もおしまいですたい。人情ちゅうもんを忘れてしもうたら、ケダモノといっちょん変わらんちゅうことですたい。 度胸千両に 愛嬌とやらを添えてにっこり …

  • 木曽の花嫁さん – 花村菊江

    三里笹山 二里松林嫁入り峠は 七曲り木曽のナー ナカノリサン木曽の御岳さんは ナンジャラホイ夏でも寒い ヨイヨイヨイ私しゃ文金 高島田馬に揺られて馬に揺られて お嫁入り 木曽の流れに きらきら映る花嫁簪 髪かざり嫁御ナー ナカノリサン嫁御よく来た ナンジャラホイあの五里の道 ヨイヨイヨイ山のつぐみも 呼びかける夢にまで見た夢にまで見た お嫁入り 燃える想いか こゝろの色か嫁入り提灯 あかあかと晴れ…

  • 相惚れ道中 – 花村菊江

    俺とお前は 振分け荷物紐で結んだ 二人連れねぐらさだめぬ やくざの旅にゃチョイト変だぜ おい どうする気 眉毛おとして おはぐろつけていっそ他国で 新世帯夢に見ました 丸髷すがたこんな気持を ねえ どうする気 雨がふるときゃ 旅人合羽二人一緒に 入(へえ)ってく人が見てるぜ 勝手にしやがれきょうの泊りは おい どうする気 風に吹かれる 股旅がらす風の吹きよが 悪いのさ野暮じゃないかえ お天道様も好…

  • そよ風道中 – 花村菊江

    花を摘む手に 刀が似合う城の雀がそう言うた揺れるかんざし 琴姫さんよそより そよそよ花も散る散る エー 七変化 重い振り袖 さらりと捨てて紅のすげ笠 一人旅雨も降ります 琴姫さんよそより そよそよ風も吹きます エー 七変化 生まれお江戸の 姫様育ち街道つばめが お供するどこへお行きゃる 琴姫さんよそより そよそよ空も気ままな エー 七変化 西か東か 地蔵さんに聞けば何も言わずに すましてる旅はそよ…

  • ゲイシャ・ワルツ – 花村菊江

    あなたのリードで 島田もゆれるチーク・ダンスの なやましさみだれる裾も はずかしうれしゲイシャ・ワルツは 思い出ワルツ 空には三日月 お座敷帰り恋に重たい 舞扇逢わなきゃよかった 今夜のあなたこれが苦労の はじめでしょうか あなたのお顔を 見たうれしさに呑んだら酔ったわ 踊ったわ今夜はせめて 介抱してねどうせ一緒にゃ くらせぬ身体 気強くあきらめ 帰した夜は更けて涙の 通り雨遠く泣いてる 新内流し…

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