芦屋花繪(梶裕貴)・安倍晴齋(前野智昭)

扉のむこう – 芦屋花繪(梶裕貴)・安倍晴齋(前野智昭)

この世の片隅で 膝を抱えている
あやかしの閃(ひか)りは 何を求めてる?
姿(からだ)を隠しては 形ない声が舞う
ひとひらの言の葉 道なき道を示せ

壊れてしまいそうな いのち 震えて
叩いた 扉の音を 覚えてる

いつか 別れゆく定めでも
心のひだをなぞって そっと
痛みの行方も 願いも
見届けよう

力は弱くとも つよき意思を秘めた
その瞳の奥に 確かに映すもの
痛いくらい真っ直ぐで 不器用な足どりは
どこへ導くのか 確信はないけど

壊れてしまいそうな いのちが呼べば
叩いた扉 必ず 開くから

いつか 別れゆくその時に
何思うのか 何感じるのか
迷いに 標(しるべ)をかざして
ただ歩もう 共にゆこう

この別れ 越えゆけば
「幸せ」の意味 わかる気がした
微笑み 思い出せるように
送るから

この両手に 為せることあるなら
扉のむこうへ
いざなおう
遠くへ
近くへ

いつか 別れゆく定めでも
心のひだをなぞって そっと
痛みの行方も 願いも
見届けよう すぐ傍で

この別れ 越えゆけば
「幸せ」の意味 わかる気がした
微笑み 思い出せるように
送るから

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