船村徹

追憶 – 船村徹

もうちょっと 想い出があったら
悲しさだけでは 生きていないのに
僕たちには 想い出が無い
肩を抱いて歩いた事も
ベンチで笑い合った事も
手を振ってサヨナラした事も
あるのは 部屋の片隅で
泣いていた君の後ろ姿

もうちょっと やさしさがあったら
あんなに傷つき やつれなかったろ
僕たちには 想い出が無い
汽車に乗って旅した事も
ホテルであって飲んだ事も
映画館へさそってみた事も
あるのは頬にこぼれてた
ひと粒の君の涙だけさ

あるのは頬にこぼれてた
ひと粒の君の涙だけさ

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花ひばり – 船村徹

花は美しく 散りゆくもの人は儚く 終わるものああ 我れ 切なくも人と 生まれし大きな花…小さな花…愛の花…恋の花…花は咲けど 散ることも知らず愛(いと)おしやお

サンチャゴの鐘 – 船村徹

城あとに ひとり登ればふるさとの 町はたそがれ栗色の 髪に生まれてかくれ住む 女(ひと)を愛したサンチャゴの サンチャゴの鐘のある町武家屋敷 古い土塀に残るのは

みだれ髪 – 船村徹

髪のみだれに 手をやれば赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う憎や 恋しや 塩屋の岬投げて届かぬ 想いの糸が胸にからんで 涙をしぼるすてたお方の しあわせを祈る女の 性

都の雨に – 船村徹

故里(ふるさと)を 想いださせて降りしきる 雨は絹糸帰ろうと おもいながらもいたずらに 時を見送り待つ母に わびる明け暮れ追いすがる 母をふりきり若さゆえ 棄て

マッチ箱のよな駅 – 船村徹

雪の原っぱに ぽつんとひとつマッチ箱のよな 駅だった学生服着て 長ぐつで近づくポッポ汽車 待っていた今でも木枯らし 吹く夜はお弁当の温もり 想い出す鬼怒川(きぬ

風待ち食堂 – 船村徹

人の世の坂 ころげ落ち裏目裏目と 生きてきたふらり風待ち 港の食堂熱い番茶を すすりながら俺はお前を 目にとめたいい女だと 焼きついたずっとここかと 聞いてみた

宗谷岬 – 船村徹

流氷とけて春風吹いてハマナス咲いて カモメも啼いて遥か沖ゆく外国船の煙もうれし宗谷の岬流氷とけて春風吹いてハマナス揺れる宗谷の岬吹雪が晴れて 凍(しば)れがゆる

冬知らず – 船村徹

愛し過ぎれば 別れが来るとそれがお前の くちぐせだった長い冬にも 笑顔で咲いた冬知らず 冬知らずお前が好きな 花だった遠く汽笛の 聞こえる宿で声を殺して 背中が

兄弟船 – 船村徹

波の谷間に 命の花がふたつ並んで 咲いている兄弟船は 親父のかたみ型は古いが しけにはつよいおれと兄貴のョ 夢の揺り篭さ陸(おか)に上って 酒のむときはいつもは

風雪ながれ旅 – 船村徹

破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけばよされ よされと 雪が降る泣きの十六 短い指に息を吹きかけ 越えてきたアイヤー アイヤー津軽 八戸 大湊三味が折れたら 両手を

別れの一本杉 – 船村徹

泣けた 泣けたこらえ切れずに 泣けたっけあの娘と別れた 哀しさに山のかけすも 鳴いていた一本杉の 石の地蔵さんのよ村はずれ遠い 遠い想い出しても 遠い空必ず東京

男の友情 – 船村徹

昨夜(ゆうべ)も君の 夢見たよなんの変りも ないだろね東京恋しや 行けぬ身は背のびして見る 遠い空段々畑の ぐみの実もあの日のまゝに うるんだぜ流れる雲は ちぎ

歳月河 – 船村徹

昔のままに お前を抱けば白い花びら 散らすだろ別れて 流れた春・夏・秋・冬雁も通わぬ 歳月河に愛を 愛をかき消す風が吹く女は今の 暮しに馴染み可愛いがられりゃ 

巷の唄 – 船村徹

巷の唄は どんなうた――むしり取られて 捨てられて女がなきなき うんだ子の涙のように ショッパイ唄だ巷の唄は どんなうた――不渡手形を 握りしめ霙(みぞれ)の街

坊やの終列車 – 船村徹

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里子月夜 – 船村徹

生みの親より 育ての親の背で見た夢 いくつやら里子悲しや 瞼の底で一つ消しても 影が重なる母二人風に吹かれて 馬場のはずれ何も知らずに 来た昔野良着姿で 泣いて

柿の木坂の家 – 船村徹

春には 柿の 花が咲き秋には 柿の 実が熟れる柿の木坂は 駅まで三里思いだすなア ふる里のヨ乗合バスの 悲しい別れ春には 青い めじろ追い秋には 赤い とんぼと

紅とんぼ – 船村徹

空(から)にしてって 酒も肴も今日でおしまい 店仕舞五年ありがとう 楽しかったわいろいろお世話になりましたしんみりしないでよ…… ケンさん新宿駅裏 「紅とんぼ」

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新宿情話 – 船村徹

新宿は西口の間口五尺のぽん太の店がとうとうつぶれて泣いてるヒロ子三畳一間でよかったらついておいでよ僕んちに東京は広いから親も故郷も知らない人がヒロ子の他にもいっ

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