臼井嗣人

ひとりぼっちの唄 – 臼井嗣人

俺と関わりの無い人が自分で死ぬ事を望めば
どうぞ勝手に死んでくれればいい
その人が自ら死のうが寿命でこの世を去ろうが
俺にとっちゃ変わりないから

「生きてればきっと良い事あるよ」なんて説得する奴を俺は信じない
幸せなんて望んでも手に入らなくて
ふとした時に一瞬ちらつくだけなんだよ

太陽系からはぐれてまたひとり
宇宙の隅っこに放り出されちまったみたいだ
刹那の幸せを感じたくて彷徨ってる
こんな割に合わないこと なぜ続けてるんだ

ただ誰しもがこの宇宙にひとり産み落とされて
ひとり去ってゆく中で求むのは人の温もりじゃないか
悲しいくらいに単純に
孤独な宇宙は広がっている

俺と関わりの有る人が自分で死ぬ事を望めば
俺は一体何を想う
俺に一体何が出来る

太陽系からはぐれてまたひとり
宇宙の隅っこに放り出されちまったみたいだ
残される方が去るより恐いのはなぜなんだろう
本当に勇気が必要なのは死ぬことじゃねぇ 生きる事だ
「生命線から外れた旅に出る」それを望んだ人に俺は何もできないが
太陽系からはぐれてまたひとり きっと誰もが同じように
この宇宙で ひとりぼっち

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渋谷零時五十二分 – 臼井嗣人

いつか抱いてた夢なんてもんは満員電車で潰されて原型も無くなったキラキラ輝くこの街並も近くで見れば薄汚れた小さな電球が集まって暗闇を恐れて消える事が出来ずにいるだ

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