能登麻美子

あいぞめ – 能登麻美子

あさきゆめみじ 永久に嘆きもせす

月の光 心 照らし出す
燃ゆる花の舞 道しるべ

絡みつく あやまちの詩 胸をしめる

果てぬ川に手を挿し 流そう
想い 詰めた言の葉 藍に染めて

すれ違いが 心もろくする
居場所もないまま 風は吹く

赤い道 足取り重く 夜に向かう

一度流せば 二度と帰らぬ
指がつまびく運命 藍に染めて

いくつ 明けない夜を 重ねて
やがて 藍の嘆きも 消え逝くのか

果てぬ川に手を挿し 流そう
色は匂へど いつか 散りぬるもの

藍に染めて…

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巡り来る日々 – 能登麻美子

いとおしい記憶辿ればいつも笑顔に満ち溢れた日だまりの時間。会えなくても いつも繋がっているよと教えてくれたのはあなたの存在こんなに強く強く今も支えられている想い

青のキセキ – 能登麻美子

深い青のセカイ生まれ 落ちる また何度 いのち 選び積み重ねるの泣かないでと 繰り返し痛みの数 知る度に深く瞬く青のキセキが ふるえる何度も ここに 立って何度

いちぬけ – 能登麻美子

見ててご覧 ほぅら、一抜けた触れた側から冷えて抜け殻に流されて辿り着く現 蕩ける鼈甲の魂夕べ紡いだ夢を どうぞその小指に絡めなさい痛んだ刺が一つ抜ける……息を殺

あしたの手 – 能登麻美子

ありったけの気持ちで アイシテルってつぶやく昨日までの想いあふれ サラサラとけてくこれっきりの祈りで 伝わればいいのに確かめあえる言葉をくれて 神様ありがと明日

かりぬい – 能登麻美子

想い出を摘んできましょ 花を摘んできましょ胸の闇に一輪差し飾るのいつだって行き止まりで 決して逃げられない空の鳥へ哀しみのせ飛ばすのここは仮縫い私を縛る永遠行き

夕顔 – 能登麻美子

庭に咲き始めた夕顔に水を打ってあげたら遊びに出かけていた猫が帰ってきたわ「おかえり」ほら見てごらん 雲のさざなみ杏色やむらさき沈む夕陽に 染まってキレイまるで夢

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