羽生まゐご

  • 抜刀 feat.花譜 – 羽生まゐご

    今剣を抜くより今日は泣いてしまえ鞘の外には誰も居ないから貴方に向けた剣は胸の中で痛いだけ ぽつり夕立を食らった此処に帰る傘はないんだふたりで嵐を待ったどこへ行こうか 探してんだぽつり「もう大丈夫」って言ったこれはただの雨じゃないんだだから待ってくれないんだ 祭囃子と夏を絶つ剣に花が落ちて傘が泣いたらどうか空に月をください怖くなった私へ 今剣を抜くより今日は泣いてしまえそうやって夜を超えてきたんだろ…

  • オノマトペ feat.りりあ。 – 羽生まゐご

    そう言ったのは真夏の午後さどうやったってしんどいわ想像してよ妄想してよ横暴だってわかるでしょ 愛して愛してオノマトペ許して許してオノマトペどうしてそんなに優しいの優柔不断好きじゃないわ もう懲り懲りだ乙女の涙もういいやって言わせるな往々にして表層的な凡庸だってわかるでしょ 愛して愛してオノマトペ返して返してオノマトペあんなにたくさんあげたのに私をこんなにしたのに おのれおのれ へらへらしちゃって止…

  • 現世巡り – 羽生まゐご

    常世の果て貴方に会いに現世に還る悲しみから連れ出すように現世を巡る背景、この世の皆様はおやすみこれは孤児の願いさすらいの夢 浮世の街孤独を前に現世に沈む空蝉から逃げ出すように現世を巡る大抵この世のまやかしは泡沫ならばまた次の夜へさすらいの夢 あの世の果て貴方に会いに探し物はなんですか遠い雲が手招くように迎えがすぐそこに来てる案外この世も悪くないそうでしょうさらば愛しのあの人宴の始まり 人気の新着歌…

  • ケガレの唄 – 羽生まゐご

    昨夜諸行無常の雨が何処かの誰かに降りました風にさえ勝てないのは何故僕はまだ足りなくて 貴方よりも笑いたい貴方よりも前を見たい穢れはいつもそこにいた もういっそこのまま遠くへ逃げようか愛さなくてもいい帰らぬ旅の終わりだった二人眠る貴方がくれたこのケガレが寂しくなるまで なぁ 今頃見ていますか手を取った二人の逃避行何処へ行けば風は止むのか僕は僕はまだ旅の途中 貴方よりも歩きたい貴方よりも夢を見たい穢れ…

  • 九号車にて – 羽生まゐご

    お前さん お前さん手がかかる子だね結んで 開いてあざとく 賢く この手が この目が貴方を救うと信じた気でいた私でよかったね 淑やかになりにけりぬらりくらり見た幻想はあどけなく いと侘しいそれはきっと僕のこと お兄さん お兄さんあの子が呼んでるどうして逃げたの聞かない 聞けない 嫋やかになりにけりぬらりくらり見た風景は麗しく ちと寂しいそれはきっと僕のこと 最終列車に揺られて肩に貴方を感じたあの世に…

  • 冥々 – 羽生まゐご

    幽体離脱あまつさえ神頼み愛の箱庭語ってみたって届きやしない蟠り笑えばいいここは祈りの街 奴の胃の中に飲まれてる枯れ果てた嘘雨を待っていたまだ生きたいから抗う今日 一つ無くして二つ見つけたこれからの道しるべ 晴れの日曇り冥々憂心だって刹那言葉を噛んで言えないかつての愛憎凡庸だって言えばならず者ここから出て行けばいい さっさと用済みの戯言を捨てられたら楽になれたかしらね誰の話も聞かないでさやり過ごした…

  • 世界で一番じゃない貴方を愛したら – 羽生まゐご

    咲いた咲いた雪の華また誰かに摘まれて泣いていたどうやって守ればいい夏の虫に喰われたお約束 散々あいつを待って気づいた重ね合う雪が真昼のようで 世界で一番じゃない誰かを愛したら離れていく 忘れていく決して知ることなく あぁ言ってこう言って世話を焼くまた悪い癖が出た世迷言この前だっていつだって変わらずにしわの数だけ宵を無駄にした 散々恋路に立って気づいた重ね合う指が虚ろに見えた 世界で一番じゃない誰か…

  • 懺悔参り – 羽生まゐご

    今日も今日とて眺めてみようか喜怒哀楽修羅の街地獄の縁で咲いてた嫉妬嫉妬嫉妬有象無象 どうかどうか貴方の為に祈らないで願わないで何もできやしないさ子供騙し おまじない 逆さの地蔵 神様も 神様も夜は寂しいから赦してよ赦してよいつも僕のせいさ 今日も今日とて変わらないようだ願わくば海の底さよなら また会いましょうずっとずっとずっと此処にいるよ どうかどうか貴方の為に迷わないで探さないで笑う門で泣いてた…

  • 白夜 – 羽生まゐご

    「離れちゃダメよ ついてくるのよ」カマトトの夏の夢夜な夜な祭りに行くのまだあるかしら林檎飴 「遅れちゃダメよ 早く行くのよ」道を間違えないで私のこの寂しさを伝えたいけど忍びない あのね、一人だけ愛さないで今日は二人だけの秘密だよ笑う貴方だけは見たくない濡れた髪を縛る貴方が見たい冷え切った手を握る私でいたい 「別れは嫌よ 嘘より嫌よ」朝焼けに見えた月私のこの侘しさで振り向かせたい お側に居たいでも見…

  • ぬらりくらり – 羽生まゐご

    杏の色したあの子の店誰も買わないボロ切れたち今日はどうやらしけてるようだふと目があった「おひとついかがよ旅のお方貴方の国の話をして今日から僕と暮らしませんか遊びませんか」 差し詰め守り人騒げばやいやいやい親知らず愛知らず ぬらり くらり ぬらり好機の憂い切に礼に及び逃しはしないぬらり くらりわかりやしない砂の心に懲りぬ理解のひとりに しがないチンケなあの子の店どうも様子がおかしいらしい今日はどうや…

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