美貴じゅん子

篝火挽歌 – 美貴じゅん子

惚れた男が 死んだ日は
果てない 心の暗闇に
ともす篝火(かがりび) 道標(みちしるべ)
あなたお願い 逢いに来て
身体(からだ)はなれた 命火に
嫌というほど 抱かれたら
ああ… ああ…
私も灰に なれますか

惚れた男が 死んだ日は
あしたの 見えない暗闇で
燃やす思い出 夢形見
ひとりお酒を 呑みながら
もしも地獄へ 行くのなら
どうぞこの手を 引いてって
ああ… ああ…
何もいらない 怖くない

身体(からだ)はなれた 命火に
嫌というほど 抱かれたら
ああ… ああ…
私も灰に なれますか

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幸福だより – 美貴じゅん子

古い映画の ポスターが色あせて 風に舞う 無人駅夕陽の向うに あなたの街があるなにもかも 捨てましたもう戻らないあゝ 好きです 逢いたくて急ぐ心の 幸福だより荷

くもの糸 – 美貴じゅん子

ふたりの小指 結ぶのはくもの糸かも しれません ラララ…儚く切れて しまうのにかすかにからんで 離れないああ どうしたらいい夢の中でも あなたを探し流す涙が 糸

青い空と私…そして潮風 – 美貴じゅん子

とっても ひさしぶりねと車窓の海に つぶやくあなたと 旅した場所をひとりでたどってますつるし雛祭り 賑わう街をぬけたら河津の桜に やさしくつつまれためぐりゆく 

姫折鶴 – 美貴じゅん子

あなたが残した 姫折鶴を解けば悲しい 華になる紅い千代紙 情念をこめて折ればあなたに 逢えますかひとつ恋しい ひとつ淋しい飛ばすあてない 恋の鶴抱かれたその手が

咲いて花になる – 美貴じゅん子

飲んで私を 困らす人も眠りゃ子供の 顔になる惚れて女 燃えて女 ひとすじに尽くしきれたら 尽くしきれたらそれでいい広い世間の かたすみでそばに寄り添い 咲いて花

ほおずき – 美貴じゅん子

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潮騒 – 美貴じゅん子

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土下座 – 美貴じゅん子

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風にさそわれて – 美貴じゅん子

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桜色のオ・ヴォワ – 美貴じゅん子

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雪の海 – 美貴じゅん子

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放浪かもめ – 美貴じゅん子

日暮れ海鳴り 聞きながらお酌する手も なれました流れ女の 身の上をあれこれ聞かれて はぐらかし「かもめ」と言う名の 仇名(あだな)をもらい港はずれで 空騒(から

水の炎 – 美貴じゅん子

約束なんて もらわなくてもいいのよ二人 寄り添いあえばあなたの寝息 一時間でも感じていれば 幸せだからどんなに愛しても 報われない愛は涙の水の底 炎になるのです

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