美良政次

  • 女のひとり酒 – 美良政次

    笑顔と涙 裏街劇場男と女が肩を並べ一つの答えを探す旅路は別れが舞台の恋物語 行き交う人波々の中に貴方の香り思い出す 街のネオンを悲しみが濡らす新宿ゴールデン街路地裏 曇り空に浮かぶほら、ぼんやり月あかりまぶた残る貴方と呑むわあゝ 女のひとり酒 いくつもの人情織りなす酒場今宵もグラスに涙重ね泳がす指で溶かした傷みは優しい記憶へとかえていく 心のアルバム次へとめくりあの日の姿思い出す 街のネオンが悲し…

  • 愛うらはら怨み節 – 美良政次

    あなたの胸に深く沈みながら冷めた鼓動で永遠の契りを結び感じるの閉じた瞳に 共に歩んだ運命を選んだ足跡を見つめて涙を浮かべ潤んだまぶたを胸に押し当てた 愛した方の負けだから私、笑顔で見送るわ心縛られ身動き取れず隠した憎しみはつのる 愛うらはら怨み節 私の腕の中で眠りなさいこの温もりで束の間の時間孤独を知ったの瞳の奥に 通わぬ心 言葉を選んだ未来(行き先)を見つめて心に隠し握ったナイフを首に押し当てた…

  • 古い手紙 – 美良政次

    不器用に綴るあんた書いた最後の古い恋文涙かすみにじむから見えず 今も読めていないの 辛くて あゝ あんたの言葉知りたくはないのよ今だけ ねぇ 私をもぅ一度抱いて強く心寒い部屋で孤独に手にとった手紙 サヨナラ…に続くあんた書いた最後に残る言葉を時間がキズを塞ぐからここで開けて読んでみました 辛くて あゝ あんたの言葉知りたくはないのよ今だけ ねぇ 私をもぅ一度抱いて強く心寒い部屋で孤独に手にとった手…

  • 比婆山まつり唄 – 美良政次

    ヤーサー!えんやーさーのどっこいしょ!やさ!えんやーさーのどっこいしょ! 我ら民の母が眠る稲穂が映ゆる郷西城御国と神を産みあげた伊邪那美よ やさ!えんやーさーのどっこいしょ! 御陵囲む山の連ね遠望開く雪景色幻の生き物が棲む謎の山 老いも若きも手を取って笑顔溢れる輪になって歌声晴れやか天高く実りが空に届くまで太鼓の響きで舞い踊れ比婆の郷では祭りだぞ! やさ!えんやーさーのどっこいしょ!やさ!えんやー…

  • 霧の海 – 美良政次

    乱れる細文字 置手紙君を偲(しの)べば 心が痛い ああ 会いたい 会いたい何に代えても 会いたい 一人一人一人一人一人降り立つ 三次の町はあたり一面 霧の海 暮らした月日を 数えても思い出すのは 泣き顔ばかり ああ ごめんよ ごめんよただくり返す ごめんよ 二度と二度と二度と二度と二度と通わぬ 線路の先は今日も明日も 霧ばかり 借りたままだね 倖せ返すあてさえ ないのに 愛を愛を愛を愛を愛をさがし…

  • 夜桜花~YA.OUKA~ – 美良政次

    月の光に照らされた生まれたまんまの この身体夜の鏡に映しだす姿に問い掛ける 空に浮かんだお月さまどうか見ていてね この私小さく包んだ この想いいつかは飛びたつの 羽を閉じた 蝶のように 空見つめる愛の炎春を求む 花のように つぼみのまま愛の炎音を持たぬ 風のように 静かに吹く愛の炎汚れ知らぬ 性のように 色をつけぬ愛の炎 静かなる夜桜花 あゆみ出せないの 忍ばす指に紅つけて艶ある姿に変えていくサナ…

  • 夜と朝のあいだに – 美良政次

    夜と朝のあいだに ひとりの私天使の歌をきいている 死人のように夜と朝のあいだに ひとりの私指を折ってはくりかえす 数はつきない 遠くこだまを ひいている鎖につながれた むく犬よ お前も静かに眠れお前も静かに眠れ 夜と朝のあいだに ひとりの私散るのを忘れた 一枚の花びらみたい夜と朝のあいだに ひとりの私星が流れて消えても 祈りはしない 夜の寒さに たえかねて夜明けを待ちわびる 小鳥たち お前も静かに…

  • 濡れる夜 – 美良政次

    星降る夜 君と二人燃える口づけを夕陽に陰る 主役のように 霧に霞み 花の香る禁断の園で映画のように 強く抱きしめ あなたの手を引き寄せ淫らに舞ってみたいから現実から抜け出し奈落へ行こうか こころ揺らめいて涙に濡れる夜空に舞うように嗚呼…溶けていくわ こころひらめいて抱き合い濡れる夜風に舞うように嗚呼…溶けていくわ 星が奏で 月が歌う夢舞踏会でこれから続く 夢見ていたい 踊る身体引き寄せあなたに酔っ…

  • 涙~ひとひら – 美良政次

    ふたり肩を並べて歩くいつも変わらない この並木道にぎる手に心通わせて遠く夢みた景色のようだね 笑顔の君が好きで全てを知りたくて泣き顔も見たいからいじわるをしてしまう 綺麗な君はうつむいたまま色褪せた顔見せずに強がる君のせつない言葉いつも「泣いてなんかないわ」潤んだ瞳 我慢が出来ず美しい花が散るようにキラキラ光る真珠が一つ微笑むその瞳からポロリ涙がひとひら 今日も空を見上げて歩く夕日 照らし頬染め上…

  • ひろしまの女 – 美良政次

    水割のグラスに 泪を浮かせ男ひとり飲む酒は虹色に輝いていた セピアの記憶思いを馳せ 酔いましょう なびく後ろ髪に 心を奪われ 夕日に佇みふいに見せる笑みで すべてを虜にする広島…魅惑のマドンナよ 大切な指輪をグラスに沈め振り向かずに去っていくいつも軽い店の扉 何故だか重く赤いヒール 佇む 悲しい後ろ髪に 心を奪われ 抱き寄せてしまう猫に似た瞳で すべてを虜にする広島…魅惑のマドンナよ 人気の新着歌…

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