羅針盤

ロビンソン – 羅針盤

新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに

同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ

誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る

片隅に捨てられて 呼吸をやめない猫も
どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬よせるよ
いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる ぎりぎりの 三日月も僕を見てた

待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳
そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ

誰も触われない 二人だけの国 終わらない歌ばらまいて
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る

大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る
ルララ 宇宙の風に乗る

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羅針盤 – 羅針盤

ここから どのくらい 時を降りてただ生きていた あのころの不思議へ還ろう両手にも余るほど 虚しくてもふり返る気は まるでないフリで疲れてるあれほど 夢中で描いた

ソングライン – 羅針盤

こぼれかけの 水の中にあるなつかしい君の 過去から笑いの果て 哀しみのかなたひとの顔が とても小さく見えるふるえている やせた木のようなガランドウの体からはがれ

ひとりのくに – 羅針盤

真夜中の あいつの ベルに口笛で 応えてみる人知れず 生きているのは誰かに 見つめられたくて誰かを 見つけられなくて誰かの 中に住みたくて誰かを 閉じ込めていた

波 – 羅針盤

ときに離れ ときに紛れて波に 漂っている誰と居ても 感じ合えないそんなところで いつも沸き起こる 渦から うまくのがれてもほんとうの すがたは 沖へ さらわれて

ますら – 羅針盤

このやみを おおう 青空に白く 霞かけてる あれは月の還れなくなった 素顔夏は過ぎ 陽は影を帯びてとおく 山を へだてて 今沈みあきらめのない 日を待つたのしい

しずかな場所 – 羅針盤

きっと ずっと 昔からいつも 側に 居ながらとらえきれず遠く 離れて 見えた息を深く 吸い込んでもっと遠くに 声が届いたらうたが 輝くかもねじれ からみついた 

リフレイン – 羅針盤

いつになく リアルな夢を見て 起きぬけの街を歩けばなにもかもが はじめてのような とても古ぼけたような不思議な気持ちを たくさんあつめて 色をつけたりあなたの本

サークル – 羅針盤

ねじれた夜 しがみついてた夜見つけられた 子供たちの夜秘密なんて 何もないけれど別に誰にも 話すこともなくゆうべかけた 魔法はみんな解けてとぎれとぎれの 記憶が

がれきの空 – 羅針盤

ひとが ゆれた 音がきこえるわずかな かすかな ひとりの時間どこにいても きっと わすれない すがたかがみの中へ 置いてくるもしも せかいが もうひとつ あれば

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