羅針盤

ますら – 羅針盤

このやみを おおう 青空に
白く 霞かけてる あれは月の
還れなくなった 素顔

夏は過ぎ 陽は影を帯びて
とおく 山を へだてて 今沈み
あきらめのない 日を待つ

たのしいほど かなしくなる
あこがれの なかでさえ
無垢なもの すべてが
きれいで 光るわけではないと 知ったとき
はじまる ことも あるから

今日からは どこへでも

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羅針盤 – 羅針盤

ここから どのくらい 時を降りてただ生きていた あのころの不思議へ還ろう両手にも余るほど 虚しくてもふり返る気は まるでないフリで疲れてるあれほど 夢中で描いた

ソングライン – 羅針盤

こぼれかけの 水の中にあるなつかしい君の 過去から笑いの果て 哀しみのかなたひとの顔が とても小さく見えるふるえている やせた木のようなガランドウの体からはがれ

ひとりのくに – 羅針盤

真夜中の あいつの ベルに口笛で 応えてみる人知れず 生きているのは誰かに 見つめられたくて誰かを 見つけられなくて誰かの 中に住みたくて誰かを 閉じ込めていた

波 – 羅針盤

ときに離れ ときに紛れて波に 漂っている誰と居ても 感じ合えないそんなところで いつも沸き起こる 渦から うまくのがれてもほんとうの すがたは 沖へ さらわれて

しずかな場所 – 羅針盤

きっと ずっと 昔からいつも 側に 居ながらとらえきれず遠く 離れて 見えた息を深く 吸い込んでもっと遠くに 声が届いたらうたが 輝くかもねじれ からみついた 

リフレイン – 羅針盤

いつになく リアルな夢を見て 起きぬけの街を歩けばなにもかもが はじめてのような とても古ぼけたような不思議な気持ちを たくさんあつめて 色をつけたりあなたの本

サークル – 羅針盤

ねじれた夜 しがみついてた夜見つけられた 子供たちの夜秘密なんて 何もないけれど別に誰にも 話すこともなくゆうべかけた 魔法はみんな解けてとぎれとぎれの 記憶が

がれきの空 – 羅針盤

ひとが ゆれた 音がきこえるわずかな かすかな ひとりの時間どこにいても きっと わすれない すがたかがみの中へ 置いてくるもしも せかいが もうひとつ あれば

ロビンソン – 羅針盤

新しい季節は なぜかせつない日々で河原の道を自転車で 走る君を追いかけた思い出のレコードと 大げさなエピソードを疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに同

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