織田みさ穂

別れの季節 – 織田みさ穂

街外れ 並木路
枯葉の群れと 戯れて
消えた気紛れ 旋風(つむじかぜ)
さよならの手紙 寒空の彼方
ちぎれて飛んでゆく
別れにはお似合いの 季節になった
心まで凍らせる 季節になった

離れても 信じてた
ふたりの恋は 永遠と
少女みたいな 夢みてた
幸せを連れて あのひとが帰る
その日はもう来ない
哀しみが舞い降りる 季節になった
思い出も凍らせる 季節になった

寂しさに震え 遅い春待つの
わたしも冬木立
別れにはお似合いの 季節になった
涙さえ凍らせる 季節になった
ルルル…
涙さえ凍らせる 季節になった

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折れたルージュ ふたりの暮らし憎い分だけ 愛してたたとえ身体(からだ)は 離れても好きなこころは 離れないあなたはひとりで 夢から覚めて残ったわたしを 置き去り

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朝がきたなら 別れるはずのあなたの寝息 聴いている誰かに溺れて 火傷をしても恋に懲りない あなた 濡れつばめ男ごころが あゝ いじらしい抱いてやさしく してくれ

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だめよ だめよ まだ帰さない夜は 夜は もう明けるけど始発電車の 時間に早いわいいの いいの ただ傍(そば)に居てそっと そっと 髪撫でながら愛のなごりを 惜し

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