緑川恵子

雨夜酒 – 緑川恵子

雨がしとしと 降る夜は
思い出すのよ あなたの事を
お店を出そうの 優しい声に
耳をそむけた 女の見栄が
飲めば飲むほど あぁ 泣きじゃくる

もっと素直な 女なら
こんな別れは なかったものを
信じてあげれば よかったけれど
それを邪魔した 女の過去が
酔えば酔うほど あぁ 身を責める

いつかも一度 逢えたなら
きっと言うでしょ 出直したいと
我がままばかりで 困らせたけど
夢を見つける 女になると
雨よ伝えて あぁ あの人に

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海峡酒場 – 緑川恵子

そうね昔は 銅鑼の音(ね)が鳴るたび誰かが 泣いていたせつない別れを 見てきたわそう云う私も ほろほろ鴎みれんの灯(ともしび) 海峡酒場だけどよかった あの頃は

情なし月夜 – 緑川恵子

川面に満月 ゆらゆら浮かぶ触れてみても 掴めないどうせ出て行(ゆ)く男(ひと)だもの酷い言葉 投げつけた寝物語に 女はいつも焦がれ焦がれ 待つばかりほろり ほろ

泪の雪列車 – 緑川恵子

女なぜ泣く 北の町夢が…凍てつきゃ 心も寒い海沿い行(ゆ)くのは 雪列車吹雪海鳴り 鴎鳥か細い翼じゃ これから先は追って行けない 日本海夢を追うのが 男だと利い

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