竹村こずえ

こんなふうに – 竹村こずえ

こんなふうに 夜の帳 降りて
不思議ね 昔が よみがえる
グラスを頬にあてて
胸の火照りを そっと 隠すのよ
ひとくちの葡萄酒は 甘い誘い水
汗ばむような 接吻(くちづけ)を も一度交わしましょ
触れ合う肩が 心を 酔わすから

こんなふうに 古いジャズに 抱かれ
あなたの視線に 抱かれてる
忘れたわけじゃないわ
遠い記憶を まるで 脱がすよに
ありふれた言葉さえ 夜に溶けてゆく
ルージュ落(と)れた 唇は 女の素顔なの
絡まる吐息 心を 熱くする

汗ばむような 接吻を も一度交わしましょ
触れ合う肩が 心を 酔わすから

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能登の海鳴り – 竹村こずえ

秋が終れば 半年ゃ冬よ惚れたあんたを 遠ざけるゆする潮騒(しおさい) 眠りを覚まし女泣かせて 風が吹く逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ能登の海鳴り うずく胸寝

逆さ月 – 竹村こずえ

右から回れば しあわせなのに左回りの 島めぐり雄島(おしま)伝説 日本海泣いて別れを 噛みしめたわるいひとゆえ 後をひく水にまんまる 逆さ月芦原(あわら)の生ま

こずえのトラック野郎 – 竹村こずえ

親にもらった 女の身でも好きではまった トラック野郎道はいくえに曲がっちゃいるけど その先に待っているんだ しあわせひとつ無線とびかう 満天 流れ星たまにやりあ

佐渡のわかれ唄 – 竹村こずえ

雪がひとひら 落ちてくように冷めてゆきます あなたの愛が嘘なら嘘で その嘘にすがりつきたい 恋ごころあんた あんた 夕陽がしずむ女泣かせる 佐渡のわかれ唄季節が

一番星ブルース – 竹村こずえ

男の旅は 一人旅女の道は 帰り道しょせん通わぬ道だけど惚れたはれたが交差点あ~あ~一番星 空から俺の心を見てるだろうもののはずみで 生まれつきもののはずみで 生

じょんから女節 – 竹村こずえ

雪は下から 舞い上がり赤い裳裾(もすそ)に まといつく太棹(ふとざお)三味線 女の旅路燃えるくすぶる はじける愚図(ぐず)る離れられない 男(ひと)がいるじょん

東京だよおっ母さん – 竹村こずえ

久しぶりに 手を引いて親子で歩ける 嬉しさに小さい頃が 浮かんで来ますよおっ母さんここが ここが 二重橋記念の写真を とりましょうね優しかった 兄さんが田舎の話

涙を抱いた渡り鳥 – 竹村こずえ

ひとこえないては 旅から旅へくろうみやまの ほととぎす今日は淡路か 明日は佐渡か遠い都の 恋しさに濡らす袂の はずかしさいいさ涙を抱いた渡り鳥女と生れた 喜びさ

怨み節 – 竹村こずえ

花よ綺麗と おだてられ咲いてみせれば すぐ散らされる馬鹿なバカな馬鹿な女の 怨み節運命(さだめ)哀しと あきらめて泣きをみせれば また泣かされる女 おんな女なみ

酔っぱらっちゃった – 竹村こずえ

飲めるわよ 酒ぐらいたかが色つき 水じゃない聞いてるわ サヨナラをまわりくどいわ 言い方が酔っぱらっちゃった 振りしているわ泣き上戸だと 回りに見えるようにここ

なみだ恋 – 竹村こずえ

夜の新宿 裏通り肩を寄せあう 通り雨誰を恨んで 濡れるのか逢えばせつない 別れがつらいしのび逢う恋 なみだ恋夜の新宿 こぼれ花一緒に暮らす しあわせを一度は夢に

夢は夜ひらく – 竹村こずえ

雨が降るから 逢えないの来ないあなたは 野暮な人ぬれてみたいわ 二人なら夢は夜ひらくうぶなお前が 可愛いいと云ったあなたは 憎い人いっそ散りたい 夜の花夢は夜ひ

想い出ぼろぼろ – 竹村こずえ

ドアを細目に 開けながら夜更けにアイツが 帰ってくる蛇口に顔を 近づけて水飲む音が 聞こえてくる言い訳繕う その前にやさしさ装う その前に聞いておきたい事がある

今さらジロー – 竹村こずえ

あれは確か 二年前の雨降る夜にあたしの手を 振り払って 出て行ったっけ部屋のすみに飾ってある あなたの写真泣きながら破った日もあったっけ今さらジロー 好きだとジ

京都から博多まで – 竹村こずえ

肩につめたい 小雨が重い思いきれない 未練が重い鐘が鳴る鳴る 憐れむように馬鹿な女と 云うように京都から博多まで あなたを追って西へ流れて 行く女二度も三度も 

関東春雨傘 – 竹村こずえ

関東一円 雨降る時はさして行こうよ 蛇目傘どうせこっちは ぶん流しええ……抜けるもんなら抜いてみな斬れるもんなら 斬ってみなさあ さあ……後にゃ引かない 女だて

東京・青森 – 竹村こずえ

風に押され 旅立つように急ぎ足で 汽車に乗る窓の向こう あの人が追いかけて 来るじゃなし東京 青森 津軽海峡意気地なしの 根性なしの わたしひとり膝をかかえて 

越前恋おんな – 竹村こずえ

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あかんたれのバラード – 竹村こずえ

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あかね雲 – 竹村こずえ

運命(さだめ)の道か 悲しみが重いおんなは涙 花なのかネオン焼けした この手の指で幸せを 幸せを 探してた今もまだ 愛しいと思う人が 一人いる遠い日暮れの あか

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