立道聡子

Powder snow – 立道聡子

かじかんだ指先温めあいながら
いつの間にか降りはじめた粉雪見てはしゃぎあった

そんななんでもない時を思い出して
数え切れないため息こぼす

つまらない理由の争いも
愛しく感じあうための傷あと

会いたいと想うたびに見上げていたカレンダーは
なんとなくすぎる日々を塗りつぶし悲しそうで

とめどなくあふれるたわいない会話も
穏やかな言葉のままそっと静かに胸に届く

受話器をおろしたら訪れる感覚
慣れたはずなのに顔をしかめた

静けさにのまれてつのる思い
あふれる感情はおさえられずに

会いたくて寂しすぎて信じること辛くなる夜
薬指光るリングに会えるように願ってみる

降りしきる粉雪とこの心を重ね合わせて
純白のリボンにしてあなたへと届けよう

変わらない…愛を込めて

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