秋山奈々

やわらかな痛み – 秋山奈々

空は色づき僕はただ 影を踏んで歩いた
雲の隙間から明日が見えた気がして
ほっとしたよ
つないでつないで
描いた日々を ほどいてく

優しさが僕の胸を締め付ける
柔らかな痛みで気付いてく
いつも歩いてた家路さえ
僕と君しか知らない 風景が有ること

蒼く尖った街路樹が 点と線を結んだ
僕は何もかも知らないふりをしながら
歩いてた
むすんだむすんだ
小さな規則 ほどいてく

つよがりで僕の弱さ隠しては
柔らかな痛みを抱えてる
そんな誤摩化した優しさを
何も言わずに君が
請け負ってくれたんだ

良いとか悪いとか
誰が決めたんだろう?
難しい気持ちはわからない
でもね今 ここにいる

優しくて僕の胸を締め付ける
柔らかな痛みが覚えてる
いつもそのままの君がいて
気付けた事が嬉しい

街路樹を抜けて二人立ち止まる
別々の道に歩いていく
「じゃあね、またね」って手を振って
僕と君しか知らない 風景の中
笑顔の先に明日が待っているよ

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tiptoe – 秋山奈々

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