秀吉

放課後 – 秀吉

夕暮れの匂いがしてきてさ
陽が目の前まで落ちてきて
ほら 少しづつ伸びてく影だけは
僕と君 手を繋いでるようだ

ただ手を繋ぐことくらい
簡単に出来るよ 本当さ
でも ポケットから少しも出ないのは
寒いからって事にしとこう

なんでだろうな ただ僕は弱い

いつだって臆病な僕のホントは
何か掴めそうな物にも怯えてきた
今日もまた

夕陽が落ちて夜が来て
ベンチに座って星を見た
そう こんなとき素直に言えたらな
きっと君も聞いてくれるだろう

なんでだろうな ただ声が出ない

たった一言だけのどにつかえて
苦しくなって僕は今にも泣き出しそうだ
泣きそうだ

あの星のように光を持てたとしたら
暗闇の中に隠れても 逃げても
君に見つかるのになぁ

なんでだろうな 君に僕は隠れてるふりしてる

いつだって臆病な僕のホントさ
何も言えず肩を落として深い溜め息 はぁ

また後悔抱えて君に手を振る
背中越しつぶやく僕の気持ち

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