福島はじめ
女の時雨 – 福島はじめ
心に隠した 淋しさを
店の灯りが 映し出す
知らなかったの 私だけ
いつか離れた あなたの心
苦いお酒です… 女の時雨
指輪も写真も 何もかも
捨てたつもりで いたものを
広い背中の ぬくもりを
忘れられない 別れたあとも
酔えぬお酒です… 女の時雨
思い出酒場の のれん酒
そばにあなたが いないだけ
そっと両手で あたためた
なんで幸せ こぼれて落ちる
沁みるお酒です… 女の時雨
心に隠した 淋しさを
店の灯りが 映し出す
知らなかったの 私だけ
いつか離れた あなたの心
苦いお酒です… 女の時雨
指輪も写真も 何もかも
捨てたつもりで いたものを
広い背中の ぬくもりを
忘れられない 別れたあとも
酔えぬお酒です… 女の時雨
思い出酒場の のれん酒
そばにあなたが いないだけ
そっと両手で あたためた
なんで幸せ こぼれて落ちる
沁みるお酒です… 女の時雨
屋台 熱燗 コップ酒風が行き交う ガード下悔し涙を 飲み干して夢をも一度 あたためる他人(ひと)にゃわからぬ 意地もあるこのままじゃ このままじゃ 終われないス
グラスの酒に しみじみ酔えば遠いむかしを 思い出す小雨のバス停 いつまでも手を振り送って くれた母あの日の雨が あの日の雨が胸にしとしと 降りしきる別れも告げず
添えるはずない 悲しい運命(さだめ)この恋いっそ 終りにしますあなたのためです 別れることはせめてひと時 あゝ 今だけは二人を隠して 夕霧の宿窓を開ければ 流れ
別れてくれと あなたの言葉刺さったままです この胸に塔(とう)のへつりの 吊り橋 揺れて恋の傷跡 また痛むせめて せめて逢いたい もう一度寄り添い二人 暮らした
汽笛ひと声 響かせてめざす北国 終列車待っていてくれ もうすぐ逢えるそっと名前を 呼んでみるこれからは これからは二度とおまえを 離さない心細さを 淋しさを耐え
続くこの世の 向かい風怨みたくなる 夜もある良(い)い時が きっと来るせめてひと節 新相馬望み注ぎ足す ハアア~ 明日酒都会暮らしを 夢に見た遠い過去(むかし)
泣いたりしないと 決めたのにあとからあとから あふれる涙あなたのいない 淋しさに震えたままです この胸がたった半年 短い命散るも儚い 悲恋花あの日のあなたの 後