福島はじめ

あの日の雨 – 福島はじめ

グラスの酒に しみじみ酔えば
遠いむかしを 思い出す
小雨のバス停 いつまでも
手を振り送って くれた母
あの日の雨が あの日の雨が
胸にしとしと 降りしきる

別れも告げず 雨降る夜に
消えたおまえの 後ろ影
あの時追いかけ 止めてたら
幸せつかめた はずなのに
あの日の雨が あの日の雨が
胸に冷たく 降りしきる

人には言えぬ 心の傷が
雨が降るたび また痛む
あきらめきれない 夢を抱き
悔しさに泣いた 裏通り
あの日の雨が あの日の雨が
胸に今夜も 降りしきる

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