石崎ひゅーい

  • 邂逅 – 石崎ひゅーい

    古い小さな商店街ポケットに手を入れて帰り支度の人波と逆へ歩いて行く流行の新しい店を横目に通り過ぎて隣の古本屋にいる友達に手を振る 橋の手前呼び止める声が聞こえた気がしたでも立ち止まらなかったもうその手には乗らないさ こんな遠い場所にまで来たけれどどんな道も自分で選んで来た想像さえもしなかった場所だけどここは確かに僕の見たかった景色だ 近くにいるのに心が遠い人もいるし離れていても心が近い人もいる友達…

  • 愛らしく – 石崎ひゅーい

    飾らない僕の天使とさ 他愛もないフライデーナイトどこにいたって飛んで帰って来れるから ゆっくり羽根休めて なにもかも忘れて そっと回してごらん未来はメリーゴーランド 今を抱きしめてる 君らしく 僕らしく 愛らしく過ごしていこうぜ誰といたい? 君といたい いつも通りのことさ胸の中 空いた穴 そこに吹く 空っ風に耳をすましてよ もっと近くの 一人じゃないって聞こえるところまでおいでよ ライフイズショー…

  • デュラ・デュラ – 石崎ひゅーい

    アイコトバはデュラ・デュラ君に夢中さこんなファンシーな夜にとっておきの呪文さデュラデュラデュラ おやすみ銀河こちらギンギラの吹き溜まり誰かの悲鳴みたいなクラクションに苛まれて 騙せない ダブれない そんな十字架良い子のフリには もう疲れた枯れた花びら湿らせて壊れたい? 感じたい? そんな問いなら神様、殿様とはさいなら泡ぶくになれるその時まで アイコトバはデュラ・デュラ君に夢中さこんなファンシーな夜…

  • ラストシーン – 石崎ひゅーい

    世界中の灯りをともしてさ君の涙に手を伸ばすんだよ夜明け間近の彗星みたいにほら、ラストシーンは凛とした青だ 息を切らして 風を追い越してここまで来たんだよ 戦うのさ 僕らは強く生きるため君の涙が教えてくれた迷わないで信じた一筋の光残したいものはたったひとつだけ似た者同士だねって笑う、そんな景色だ 諦めないと決めた空の下ああ、君のことが愛しく思えたよ 風の向こうで 花が咲いていた一人じゃないんだと 守…

  • 宇宙百景 – 石崎ひゅーい

    今僕の机の上にはタバコとサプリと落書きのメロディキミへの想いが滲んでいく明け方の空に帰る月のように 窓の向こう 白紙の宇宙に一輪の花 色の褪せた片道切符だから今を伝えるんだよありったけの歌 歌うんだ 夜空に広げた言葉たちも明日にできずじまいの今日もしゃがみ込んだままでいいから見上げてごらん そばにいるよ欠片を不揃いに並べてもけして綺麗とは呼べないかな?それでいいよと笑いながら受け取っておくれそして…

  • ワスレガタキ – 石崎ひゅーい

    そうこれ、こんな痛みが筋書きのない物語には必要不可欠なんだ夜の海には月が居座る 過ぎた苦悩を美化する暇があるなら今だけ映せよ愚か者でも正直でいたい ハートが騒ぐよ たとえ誰かを傷つけたとしても譲れない光があるんだ蒸し返すつもりは別に無いけれどこの世界で この世界でワスレガタキになるにはまだ早い夢見がちな死に損ないさゼロから這い上がれ 空が割れたってあの世界へ あの世界へ行け 愛したい 奪いたい 咎…

  • 花束 – 石崎ひゅーい

    幸せを束ねた花みたいに重なっていくことを夢見てた今日咲くかな 咲かないのかなぁ思うだけ ねぇ少し光が足りないかな与えすぎるとすぐにしおれるから余裕のないあいづちばかり変わらない自分にうんざりする なんでもないよって強がるあなたのこと気づかないふりしてごめんね 「愛してるよ」ってもしもあの日雨の午後にあなたに返すことができたならまた同じ夜明け見れてたかな?あなたがいるこの世界に生まれてこれたことを幸…

  • スノーマン – 石崎ひゅーい

    予報は外れたようだ冬空を舞う天使たちは期待に応えるようにジングルベルを鳴らしている僕は耳をふさいだ浮かれた街風に馴染んだかい? もう友達でも恋人でもない君をどう呼べばいいのだろう 愛していた、君を愛していたそれだけが僕のすべてだったSilent night 他愛もない この思いがやまないんだ 厚手のダウンジャケット君がこぼしたシミがついている何してもとれないんだいや洗えずにいるんだよな僕は覚えてい…

  • Oh My エンジェル! – 石崎ひゅーい

    右も左もコンクリートジャングルあてのない冒険をしようぜエンジェル街宣車を二人でジャックしよういつの間にか街はscrambling carnival 悲しい顔を見たくはないんだ瞳の中の401号室のベルを鳴らしたから、出ておいでエンジェル I want you baby 泣かないでI miss you baby 会いたいぜ怖がらず信じてほしいよ、僕のこと 誰も文句は言わなくなったし僕はカフェオレ君には…

  • スワンソング – 石崎ひゅーい

    こんなボロでいつもごめん君を困らせてばかりでお気に入りの花の名前すらも思い出せずに地団駄を踏む 僕じゃないとダメなわけを見つけようとして、また転んで君じゃないとダメなわけまでも散らかしてしまうんだ こんな僕のそばに寄り添って、どうして笑ってくれるの?いつもと同じ空の隅っこから 大丈夫 大丈夫ってほら、その優しさが痛いんだ それなのになぜかあたたかいんだありがとうさえ言えずにまた今日という日が終わろ…

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