矢野顕子

  • 魚肉ソーセージと人 – 矢野顕子

    うちへ帰りたい 今すぐ帰りたいやわらかいもの 包まれたい 弾んだボールを 追いかけてるうち見失って どうしようもない 魚肉ソーセージと野菜をさっと炒めて母が作った ありあわせは同じ味 母も逃げ出したいことが いつか あったのだろうか うちへおいでよ いつでもおいでよありったけのハグもあるよ 助けが欲しいって 言えなかったからせめて今 助けてあげたい 魚肉ソーセージは ラーメンの鍋の中父が作った 小…

  • Nothing In Tow – 矢野顕子

    Boats are resting on the shoreApplause, no moreScreeching brakes and chocolate ice creamWe laughed, we cried Miles, we drove through the nightLoving you, so rightSilly dog and bikes and anxietyWe buil…

  • 津軽海峡・冬景色 – 矢野顕子

    上野発の夜行列車 おりた時から青森駅は 雪の中北へ帰る人の群れは 誰も無口で海鳴りだけを きいている私もひとり 連絡船に乗りこごえそうな鴎見つめ 泣いていましたああ 津軽海峡・冬景色 ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと見知らぬ人が 指をさす息でくもる窓のガラス ふいてみたけどはるかにかすみ 見えるだけさよならあなた 私は帰ります風の音が胸をゆする 泣けとばかりにああ 津軽海峡・冬景色 さよならあなた…

  • なにそれ(NANISORE?) – 矢野顕子

    なにそれ それ おいしそうわぁ なにそれ ちょっとくれる?なにそれ それ おもしろいねぇ なにそれ はじめてみた! なにそれ それ たのしそううん なにそれ おはなししてなにそれ それ いいうたねああ なにそれ うたわせて なにそれ なになにそれなにそれ なになにそれ みたことないとか すっごくいいとかびっくりしたとか ちょっとくやしいとかそういうときには おもわず いうねなにそれ いいね なにそ…

  • 音楽はおくりもの – 矢野顕子

    丸い ちいちゃな声で 疲れはてて 泣きつかれてすわりこんだ その命 そっと抱きよせる わたしはあなたのそばにわたしたち それぞれのとなりに きょうは 大貫妙子の曲を聴こうそして キャロルキングの歌も聴こうそうよ 音楽はおくりもの心燃やし 立ち上がる 気持ち 光ささやく星は 夜の窓に あふれ出す低く 見え隠れしてる 光さえ 見逃さず さがし出す わたしはあなたのためにわたしたち それぞれのために き…

  • わたしのバス (Version 2) – 矢野顕子

    街がそよそよ さわいでるわたしはごきげん さようなら月がいそいそ ついてくるわたしはごきげん さようなら 甘い言葉 いらないわうそじゃない 強がりじゃない のって みんなのって わたしのバス もうすぐ出るのって みんなみんなのって まにあうように 走ってきて エンジンは愛で まわしてますどんな坂も のりこえます 開けた窓から 見知らぬ風わたしはごきげん さようなら 暗いところ きもちいいけどもどら…

  • わたしがうまれる – 矢野顕子

    いま わたしがうまれるいま わたしがうまれる いままでわたしは まっていたそだちながら まっていた ひとりじゃなかったおかあさんといたしみんなが こっちをみていてくれた こえと ひかりに みちびかれまぶしいな あたらしいせかい いま わたしがうまれるいま わたしがうまれる いまからわたしは あいにいくよろこびに あいにいく ひとりじゃないよねおかあさんもいるしみんなが わたしをみていてくれる こえ…

  • 遠い星、光の旅。 – 矢野顕子

    おおぐま こぐま オリオン さそりてんびん おひつじ みずがめ ふたご星の遠きを 頭の中に無理やり入れて 目を閉じるあれはたしかに それ其処に在りそれはたしかに 輝きて ぴかり ぴかぴか ぴかぴかぴかりきらり きらきら きらきらきらり シリウス ポラリス ミザール ミモザメローペ リゲル ミラ スピカ幾千億年 旅する光生まれたままに 目の中に星の遠きは 夢の外洋(そとうみ)ゆらゆら揺れる 闇の波 …

  • 愛を告げる小鳥 – 矢野顕子

    ふくらませた手のなかに 愛を告げる小鳥がいるこどものときから ずっと ずっと 飼ってる愛を告げる 赤い鳥 いつか君に 見せたいな 小鳥 手をひらけば小鳥 飛んでゆくまっすぐに まっすぐに きみのもとへ さみしい夜の胸の奥に 夢を見させる小鳥がいるまるい目をして いつも いつも 歌ってる空を見上げる 赤い鳥 いつか君に あずけたいな 小鳥 その日のこと小鳥 待っている大好きと 大好きと きみに歌う …

  • 野ばら – 矢野顕子

    雲行きが気になって見ていたら君んとこは昨日から下り坂まだ空には 星光ってる 風は西からひゅう天気予報の確率が高まれば君の機嫌がある程度わかるのだとそういうわけには いかないかなぁいい調子でやってるかなぁ机に野ばら 飾って暮らすたまにはサンダーが小雨を降らす 君の声を欲しがってる 風が強くなるびゅう机に野ばら 飾って暮らすたまにはサンダーが小雨を降らすときにウィンターは 切ないけれどそばにあんたが …

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