真空ホロウ

IKIRU – 真空ホロウ

この季節の木々は
ヤケに活き活きして見えてしまう
正反対の僕を
うしろめたくさせるよな陽だまり

“期待されてるうちが花”
だと言い聞かせて
膨らませ続けてた風船
パンッと弾け飛んで消えてった

「頑張れ」「がんばれ」
って五月蝿えな
一応やってるよ
“僕なり”じゃ
ダメな競い合う世界で
少しくらい
ゆっくり見たい
景色がある

そんなでいいよ
そのぐらいでいいよ
酒でも呑んで 笑っていたいね
あと少しくらいやってみてもいいか
思える日まで 昼寝でもしてさ

この季節は
何かと祝いごとの行事が目立つな
誰も僕なんて見えてないみたいだ
子供が笑ってる

「一緒に夢を叶えよう!」
無垢なこころで指切りした
あの子は今でもどこかで
変わらず笑っているのかな

「頑張れ」「がんばれ」
って鬱陶しいな
もう解ってるよ
“僕だけがダメ”
と 塞ぎ込む世界から
少しくらい
出てみたい
気持ちはある

まだこれからさ 先は長いさ
ずっと全速力じゃ 持って三日
あと少ししたら
やってみてもいいか
思える日まで 僕のペースで

“急がば回れ”で暮らしていて
周りから誰も居なくなったって
まあ ションガイナ
まあ ションガイナ
“頑張った”って 自慢したい
隣に居るのが君じゃなくたって
まあ ションガイナ
いつかは言えるかな

この季節は ヤケに
君と重なって見えてしまうよ
いいわけじみた僕を
受け容れてくれるよな陽だまり

またひとり 今日も
またひとりで僕は生きてゆく
だけど やっぱ君と
生きていたいのです
それ以外 生きる理由もないのです

ららら…

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