真田広之

哀愁セイリング – 真田広之

螺旋(らせん)階段を昇る君の背に
そっと風の影 憂いを映して
ガラスのヒール 星屑のように
僕のつまさきに 踊って砕けた
ああ 愛しい女(ひと)よ
潤んだ瞳で見つめないでくれ
ああ 男はいつも
言葉をなくした海賊なんだね
君を抱きしめ 立ちつくすだけ
哀愁セイリング 哀愁セイリング
めまいをいくつ 覚えたら
哀愁セイリング 哀愁セイリング
儚い夢に 終止符(ピリオド)を

ダーク・グリーンのしなやかな髪は
まるで夜の海 せつなく乱れて
ムーンライトさえ 飛び魚のように
君の肩さきで 悲しく弾けた
ああ 愛しい女(ひと)よ
このまま朝まで抱いていたいけど
ああ 男はいつも
嵐にただよう海賊なんだね
ゆらめく炎 燃えつきるまで
哀愁セイリング 哀愁セイリング
ぬくもりいくつ 重ねても
哀愁セイリング 哀愁セイリング
心に錨 降ろせない

哀愁セイリング 哀愁セイリング
めまいをいくつ 覚えたら
哀愁セイリング 哀愁セイリング
儚い夢に 終止符(ピリオド)を

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