真依子

花火の行方 – 真依子

夏の終わり すいかを割ったら
まっ赤な花火 広がっていた
甘くて冷たい夜空を食べたら
花火の種 散らばって
お皿の上で光ってる

どんっ!ぱっ!
一瞬一瞬に全てをかけて
夜空に散りゆく花火の行方
追いかける目に吸い込まれてゆく
きらきら
いつかまっすぐに天高く
それぞれの胸の夢の行方
花火咲かそうよ 花咲かそう

夏の終わり かき氷の上に
いちごの花火 あふれている
甘くて冷たい夜空こぼれ落ちる
花火は陽ざしと心に
一口ごとに溶けてゆく

どんっ!ぱっ!
一瞬一瞬に全てをかけて
夜空に散りゆく花火の行方
追いかける目に吸い込まれてゆく
きらきら
いつかまっすぐに天高く
それぞれの胸の夢の行方
花火咲かそうよ 花咲かそう

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