由利あけみ

熱海ブルース – 由利あけみ

昨日来た街 昨日来た街 今日また暮れて
つきぬ情(おも)いの 湯けむりよ
雨の匂いも やさしく甘く
君は湯上り 春の顔

宮を泣かした 宮を泣かした 横磯あたり
おぼろ薄月 気にかかる
女ごころと 温泉(いでゆ)のなさけ
口にいえない ことばかり

熱海湯の街 熱海湯の街 湯の香に開く
花は白梅 山ざくら
仇に散らすな 奥山しぐれ
濡れて玄岳(くろたけ) 越えらりょか

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長崎物語 – 由利あけみ

赤い花なら 曼珠沙華阿蘭陀屋敷に 雨が降る濡れて泣いてる じゃがたらお春未練な出船の ああ鐘が鳴るララ鐘が鳴る坂の長崎 石畳南京煙火に 日が暮れてそぞろ恋しい 

人の気も知らないで – 由利あけみ

人の気も知らないで うわの空で煙草を輪に吹かして 私を泣かすばかり思いつめて君を責めりゃ 横を向いてしまうカルタの女王のように 寂しいシルエット人の気も知らない

愛国六人娘 – 由利あけみ

燃え立つ血潮よ から紅に今日ぞ輝く 祖国の御旗銀のつばさに 彩りていざ征け若人 われらの戦士高鳴るつばさよ あの大空にひびく歓呼は 祖国の希望深き感謝に 送られ

愛の赤十字 – 由利あけみ

白衣に君が印せるは正義と愛の 赤十字轟く砲火 その中で情も熱く 看護する勇士の 母の立ち姿忠義の血もて 戦場の曠野の草は 染めるとも天幕(テント)に待つよ 白妙

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