田端義夫

南国育ち – 田端義夫

潮の香りに 素肌を染めりゃ
恋を知るのも 早いもの
南国育ちの 夢見る花は
胸のほのおと 燃えて咲く
ヤレでぃぐぬ花 ヤレでぃぐぬ花

島は若夏 サバニに乗せて
慕う想いを 届けたい
南国育ちの 心をこめて
今宵織りなす 芭蕉布は
ヤレだれのため ヤレだれのため

一夜情の あなたを想い
むせび泣くよな 沖つ風
南国育ちの 弾く三絃は
いとしニーセ達の 帰り待つ
ヤレ恋の歌 ヤレ恋の歌

ゆれる面影 いざり火遠く
大漁知らせる 南風
南国育ちの 心のうちは
島を色どる 花のよに
ヤレ肝美らさ ヤレ肝美らさ

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旅の終わりに聞く歌は – 田端義夫

夕焼け空に聞く歌は水筒抱えて待つ母の歌あぁ幼い稼ぎじゃ暮らし変わらぬのに涙ぐんで何度もご苦労様と一番風呂の熱さ嬉しさ船の汽笛に聞く歌は無邪気に手を振る妹の歌あぁ

紅しょうがの詩 – 田端義夫

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泣くなカァチャン – 田端義夫

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ふるさとの舟唄 – 田端義夫

ふる里の 舟唄こいし沖ゆく白帆よ 霞浦(かほ)のわが家よただひとり残る 老いた母の便りひらけば文字もわびしく あゝ一度帰れと 今日もまた呼ぶ枯れ真菰 よしきり啼

ダンディ気質 – 田端義夫

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波止場ブルース – 田端義夫

男なりゃこそ まともに受ける辛い浮世の向い風あゝ波止場鴉と 笑はヾ笑え熱い血もある 夢もある暗い心に 明るい灯影ともす俺らの 胸の中(うち)あゝ知ってくれるか 

戻り船 – 田端義夫

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赤い花 – 田端義夫

可愛い坊やが あるさかい負けやしまへん 生きまっせ暮れりゃ梅田の 路地裏に今日も咲きます 赤い花荒いこの世の 波風(なみかぜ)を私一人じゃ どないしょう坊やいる

青みかん – 田端義夫

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別れ出船 – 田端義夫

情け知らずの 銅羅の音に泣いて泣かせる 磯千鳥乙女椿も ほろり散る青い月夜の 名残り船肩を抱きよせ ひとしずく胸に涙の しみのあときいてくれるな その先は海の男

ズンドコ節(街の伊達男) – 田端義夫

黒いソフトに マドロスくわえ肩で風切る 小粋な姿伊達にゃきらない 俺らのたんか街の男は 勇み肌トコ ズンドコ ズンドコかわいあの子が 涙のいさめ恋に生きよか 男

嘆きのピエロ – 田端義夫

空の浮雲 嘆きのピエロ風が身に沁む 秋がきた抱いて泣こうか 故郷の夢を想い出せとて あゝ海が鳴る俺もお前も 孤児(みなしご)同志なさけよせ合う 身の上さ白いテン

ひとり旅 – 田端義夫

かりの来る頃 つばめは帰る俺も行きたや 故郷の空へねぐらさだめぬ 身は悲し拗ねた心か 男の意地か俺は淋しい うらぶれ者さ明日は何処(いずこ)の 空の果て風に追わ

宵待船 – 田端義夫

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浅間の鴉 – 田端義夫

何が哀しい 浅間の鴉雲の行方が 気がかりか憶いだすなよ 昨夜の風に枯れた尾花が 咲くじゃなし道はひとすじ けむりは三すじ影は沓掛 時次郎男泣かせの 弓張り月に背

ゴンドラの唄 – 田端義夫

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骨のうたう – 田端義夫

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浜千鳥 – 田端義夫

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