田川裕之

一恋橋 – 田川裕之

川の流れは とめどなく去り
水面に映る 君恋し月
どこの国から 夢路の旅よ
提燈船の 賑やかさ
ああ 一恋橋(いちれんばし)は ひと恋橋
一度限りの なみだ橋
せめて一夜(いちや)の せめて艶夜(えんや)に
そっと そっと 抱きしめていて
雲雀(ひばり)さえずる 霞んだ刻(とき)よ
あなたと出逢った 一恋橋

橋の下から 流れ星.て
ふたりの時間 君在(あ)りき恋
いつの時から 問わず語りに
一輪の夢 咲かせます
ああ 一恋橋は ひと恋橋
運ぶ幸せ 願い橋
せめて一夜の せめて白夜(びゃくや)に
つよく つよく 燃えつきてくれ
雲雀飛び交う 夜明けの空へ
ふたりで渡った 一恋橋

せめて一夜の せめて艶夜に
そっと そっと 抱きしめていて
雲雀さえずる 霞んだ刻よ
あなたと出逢った 一恋橋

一恋橋

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