玉城ちはる

もう泣かないで – 玉城ちはる

夜の街をさまよう 少女よ
まとうさみしさは 夏の香り

あぜ道をまだ歩く 少年に
君の心の中 読めはしない
すれ違いに涙を 流しては
責めてしまったね 仕方ないよ

未成熟な二人をいつか懐かしみ笑うから

もう泣かないで 夏はこれから
もう泣かないで 美しい少女よ
もう泣かないで 君はこれから
もう泣かないでいいよ

夜の海をさまよう女性(ヒト)よ
まとう哀しみは夏の響き
君だけが悪くない 彼が臆病だったわけでもないさ

未完成な時間を二人楽しめなかっただけさ

もう泣かないで 夏はこれから
もう泣かないで 美しい女性(ヒト)よ
もう泣かないで 君はこれから
もう泣かないでいいよ

砂浜に落ちた涙の訳も波が消してゆくから

もう泣かないで 夏はこれから
もう泣かないで 美しい少女よ
もう泣かないで 夏はこれから
もう泣かないで 美しい女性(ヒト)よ
もう泣かないで 君はこれから
もう泣かないでいいよ

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