狩人

  • 夢よひらけ – 狩人

    背水の陣 心にしいて東京駅のホームに立つ迎えが来なきゃ 動けなかった田舎者の私です残り少ない人生を明日に賭けて 子と共にやり直せない冒険をしたやり直せない冒険をした 足を下ろした 住み込み先情味豊かな 浅草でした東も西も 解らぬまま強がっていた私です仲見世通り 目を見張り歌で聞いてた 隅田川夢よひらけと 川面見つめる夢よひらけと 川面見つめる 誰もが思う 年をとったらきれいな空気と 嘘のない田舎に…

  • 霧につつまれた恋 – 狩人

    霧につつまれた恋 あなたは何処へ消えた愛という名の運命 時を止めたままで今もこの掌に残る 白い素肌の薔薇のような 香りとぬくもり あなたしか抱いたりはできない帰れもう一度 僕の僕の僕の胸にたとえ禁じられた 悲しい恋でも帰れもう一度 霧の霧の 霧の中へ愛にその身投げて くれるのならば 霧につつまれた恋 あなたは何処へ消えた過去という名の駅舎で ひとり涙浮かべ今も別れの場面 秋の終わりに冷えた身体 寄…

  • 磐越西線 – 狩人

    あなたと行った あの日の旅はささいなことで 行き違い譲り合ったら 済むことなのに片意地張って途中下車 あれから月日は 流れたけれどいつまでも残っているだろか愛と言う名の落とし物夢と言う名の忘れ物あの日の目印 磐梯山郡山発 磐越西線 気付いてみれば 失くしたものはかけがえのない ものばかり想い出すたび 悔いだけ残る若さの罪か青春は あの日の続きが 叶うのならばもいちどこの手に戻したい愛と言う名の落と…

  • あずさ2号 – 狩人

    明日 私は旅に出ますあなたの知らないひとと二人でいつか あなたと行くはずだった春まだ浅い 信濃路へ 行く先々で 想い出すのはあなたのことだとわかっていますそのさびしさが きっと私を変えてくれると思いたいのです さよならは いつまでたってもとても言えそうにありません私にとって あなたは今もまぶしいひとつの青春なんです8時ちょうどの あずさ2号で私は 私は あなたから旅立ちます 都会のすみで あなたを…

  • 女にかえる秋 – 狩人

    季節がかわるごとに 街がうつす横顔はひと色足りない都会の 虹のようです六日もめくれぬ 日めくりが私の心をせきたてて出逢いと同じ ときめきくれました限りなく美しく 限りなく優しい限りなく限りなく 素直な女にかえる秋 季節は急ぎ足で 枯葉落す昼下りひと色足りない 都会の花のようですこの世で一番不幸なのは 忘れられてしまうことですふるえる指先 あなたにからませる限りなく美しく 限りなく優しい限りなく限り…

  • 風が吹けば – 狩人

    風が吹けば花が散り花は枯れて流れに水ははるか海にそそぎあなたの船をたずねる暗い海をただよえば船はとうにはなれて遠い過去の花の色も今では思い出せない思えばあの頃には 人は誰も笑い転げ私も愛する夢 うすい胸に描いた 枯れた花はもう二度と元の枝で咲かないだけど風は今日も吹いてどこかの花を散らせる人はいつも花のように風のままに流され時に夢や愛も枯れて心の唄も忘れる季節がいくつか過ぎ 人は移り町は変り私も愛…

  • 戻らぬ夜 – 狩人

    受話器を持つ手が震え…… 震えてソファに落ちるあなたの声を聞きたいけれどできない もうさよならしたから…… 誰もいない部屋の窓ガラスに映った私の姿よ笑って Woo I love you so恋は悲劇のヒロインなのWon’t go back to the former nightはかない男と女Won’t go back to the former night夜の彼方へ消えてゆ…

  • セピア色の風 – 狩人

    地下鉄をぬければ 街はセピア色人ごみの中見つけた 角の喫茶店信号待ちで突然 突然の風よろめく体 揺らぐ心ふとあなたが甦る忘れなくてはいけない あなたの事思い出してはいけない あなたの事今、私には逢いに行く人がいます今、私を待っている人がいますこの秋 この秋 私が嫁ぐ人 あなたが去って あれから2年目と目が合う度に 煙草くゆらすあなたの陽に焼けた顔 眩しく見えましたあなたが残した 愛のせつなさ今日で…

  • 雨の中 – 狩人

    恋にやぶれて独り歩く帰り道ゆがむ街路樹 見慣れているはずなのに すでに思い出 胸を刺すように蘇るさっき傷ついた 別れのセリフさえも全て まるで追い打ちかけるように 突然雨が僕を襲うよりによってこんな日に限り 予報どうりさヒニクだね 今日は雨の中 雨の中 濡れながら歩くのさ独りきり 独りきり 折りたたみ傘も広げずに 二人いる頃いつも 晴れ男 晴れ女何をするでも なんとなくうまくいってたね お前が好き…

  • メローな夜 – 狩人

    小雨が舗道 濡らしてる私の心も 濡らすあなたのなにげない しぐさでわかるわ 別れが近いことこんな時には メローな夜とお酒が あればいいグラスの中の氷あなたの心のよういつかは溶けてなくなるのね はじめから わかっていたわいつかは 別れが来るとけれど こんなにも早く静かに やってくるなんてこんな時には メローな夜と唄が あればいいみつめあう 目と目が互いの心を探る別れの言葉探している こんな時には メ…

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