牧謙次郎

あの月をくぐりぬければ – 牧謙次郎

いつもの狭い夜空に今夜もまた月が浮かんでる
君はまた人混みの中にもう一人の自分を探してる

生きてゆくってことから今まで逃げてたような
何か夢中になれることを見つけることがこんなにも難しいなんて

あの月をくぐりぬければ違う世界へ行けるかも
もしかしたらうまくゆくかも
夜空に散らばる思い出を僕がかきあつめて
あの月へ届くハシゴをつくってあげる

ほんの一秒前に起こったこともこの瞬間も10年後の明日も
結局自分で気づいていかなければ何も変わってゆかない

焦る気持ちはどんどん転がり続けて真暗な闇に迷いこんでしまう
どうかこんな世界にも光を「こんな世界にも光をください」

あの月をくぐりぬければ違うどこかへ行けるかも
もしかしたら少し素直になれるかも
君の背中につける新しい翼は僕が探してあげる
だから悲しみを勇気にかえて

そして月は浮かぶ今夜も
明日へとつなぐために
そして夜空に願う
かわらない愛のために

かわらない愛のために

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