焚吐

予測可能回避可能 – 焚吐

世界は今日も 僕らを試しているんだね
こんなにバレバレの落とし穴で
人生なんてさ まばたきするうちに
呆気なく終わっちゃうのだ 相手している暇はない

そうやって閉じこもって 幾らか時間が流れまして
この小さな部屋の中ですら自分を見失った頃
壁越しに笑い声 錆び付いたドアを開け放って ぬるい夏の風

分かっていたはずなんだ 傷付いてしまうということも
怖かったはずなんだ 強いられてなどいなかったんだ
それでも踏み出した理由を僕らは知っている
成れの果てみたいな光景 にわか雨

明日になれば 少しは面白いことになっているかな
終末だったりすんのかな

案の定素っ気ないね 判で押したような朝になって
通学路はいつも少年らを地獄に落とそうと躍起で
「ああ もういいよ 逃げ惑ったとこで昨日の繰り返しだ」 開く踏切

分かっていたはずなんだ これは望まれた命じゃない
黙っているべきだった 空気を読むのは得意なんだ
それでも歯向かった理由を死ぬまで持っていて
教室の隅浮かんでいる ちゃちな光

躓いて転んで指差されて 足蹴にされたって睨み付けて
そんな日は決まって夜に紛れ泣いて 泣いて
膨大なデータに裏打ちされた 僕らなりの答えなんだって
それが正解かどうかも僕らが全部決めるの

分かっていたはずなんだ 傷付いてしまうということも
怖かったはずなんだ 強いられてなどいなかったんだ
それでも踏み出した理由を僕らは知っている
成れの果てみたいな光景 にわか雨
教室の隅浮かんでいる ちゃちな光

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