焚吐

トウメイニンゲン – 焚吐

まるで空気みたいだ いや、空気なんておこがましいな
僕にはその中を漂うホコリくらいがお似合いだな
泣いてもいいかい? ていうか律儀に訊くことないか
どうせその目に僕は映らないんだから

君は狡いよ この胸いっぱいに“好き”の気持ちを植え付けたくせに
他の奴の虜になって 余計に輝きを増しちゃって
もう一生僕の心を離さないんだから

恋愛=攻防戦 そんなのは幻想なんです
毎日が一方通行 不毛で冴えないワンマンショーです
再挑戦 後 再挑戦 それいけ透明人間
玉砕も当然の勢いでぶつかっておいで

きっとこの瞬間も 広い世界を見ているんだろうな
でもね 僕に言わせれば君が世界そのものなの
両手でそっと君の眼を覆ってみようか
生憎何の気休めにもなりやしないが

たまに空想する もういっそのこと嫌ってくれたら 恨んでくれたら
その頭の隅の隅に 住み着くことが出来たのに
力尽くで視線を奪ってやったのに

勝算は0.00 そんなの分かっているんです
勝手に惹かれちゃって 勝手に腐るだけなんです
でもいい加減察して
正気を手放して透明とは程遠い色に染まっていく僕に

「好き」って言おうと届かない 必死になって馬鹿みたい
例え僕が消え失せようと 何でもない 何の変わりもない朝が来んだ

恋愛=攻防戦 そんなのは幻想なんです
毎日が一方通行 不毛で冴えないワンマンショーです
勝算は0.00 そんなの分かっているんです
勝手に惹かれちゃって 勝手に腐るだけなんです
でもいい加減察して
正気を手放して透明とは程遠い色に染まっていく僕に

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