湯原昌幸

  • 何もない手のひらは – 湯原昌幸

    手のひらを みつめてるこの手は空を 飛べないけれどそっとあなたを 抱きしめられるつまずき倒れて 踏みにじられても生きる夢失くしても何もない この手のひらはまた 何かを つかめるから 哀しみを みつめてる想い出だけは 消えたりしない暗いこころの 灯火になる友を失くしても 絆が切れても寒い夜明けるまで何もない この手のひらで今 静かに 祈ればいい 人生を みつめてる走り続けて 生きて来たけど風に吹かれ…

  • おやじの勲章 – 湯原昌幸

    今夜は飲もう…今夜は飲もうおやじの勲章ぶらさげて お前が冷酒(ひや)なら 俺も冷酒(ひや)久しぶりだなあ屋台酒学生時代の あの頃も昭和の昔に なったけど女房は元気か 朗らかか子供は曲らず すこやかか友情なんてテレくさく言葉なんかじゃ言えないけど今夜は飲もう…今夜は飲もうおやじ二人であの日のままで ひとりの彼女に ふたり惚れ想い出すよなあ あの喧嘩あれから ちがった 人生をわき目も ふらずに 走った…

  • 風は旅びと – 湯原昌幸

    旅する風が 見たものは紫陽花模様の 浴衣着て袖で涙を 拭う女(ひと)いいひとくれた オルゴール投げて壊して もう鳴らぬ 旅する風が 聴いたのは夕陽の渚に 打ち寄せる赤いさざ波 歌う唄生きてくことが つらい日は人はひとりで 聴きに来る 旅する風の いたずらは愛した想い出 抱きしめて星をみつめる 女(ひと)のためガラスの青い 風鈴をそっと息かけ 鳴らします 旅する風に 聞いてみたどこから来たのか どこ…

  • 星になるまで – 湯原昌幸

    短いね 百年足らずの人生で 何が残せるか胸の傷み(いたみ)が 逃げずに生きた証(あかし)となるなら 誇ろうまたひとり友が 星になる夜は酔い潰れたいよ ひとり少年(こども)に戻って誰よりも熱く 誰よりも真っ直ぐ男として闘いたいと星になるまでは もがき続けたいそれがオレの生きざまであり…死にざま 別れよう 荷物をまとめたそんな日も 何度かあったね今でも共に 生きていられるそれは強さだね お前のいつの日…

  • Si・Si・Si – 湯原昌幸

    Si si si si si恋は赤い薔薇Te quiero muchomucho mucho mucho今お前のその前で 心を開いて見せようか No no no no no二度と離れないEstoy loco por tiSiempre siempre siempre見つめられて戸惑って 本気で照れてる俺がいる なぜ なぜ なぜ Ah … 罪 罪 罪背中合わせの Te amo … Te amo Tu…

  • 風のララバイ – 湯原昌幸

    このまま 大人のさよなら何も 言わないけれど二度と逢えないと わかってるふたり戻れなくなる これ以上は風のララバイ 哀しいことは眠らせてしまえばいい 心でこのまま 大人のさよならそれでも Still I love you 一番 優しいさよならいつか 傷つけるなら美しいままで 想い出にしようあなたのことを 守りたいよ風のララバイ 誰を抱いてもあなたを求めるだろう 心で一番 優しいさよならそれでも S…

  • 雨の夜だから – 湯原昌幸

    雨の夜だから 君が恋しくて瞳を閉じれば 夏が過ぎゆくきっと今では 倖せだろうあの日あれほど 泣いたのだから 悲しみは 悲しみは遅れて届く 片便り雨の夜だから 君が恋しくて何故か今さら 気にかかる 雨の夜だから 君が愛しくて運河の向こうに 揺れる街の灯眠る部屋なら どこでもいいが影を休める ほとりがほしい 思い出は 思い出はこわれて消える 砂の城雨の夜だから 君が愛しくてひとり横浜 濡れそぼる 悲し…

  • 途中駅 – 湯原昌幸

    いい歳してと 酒がいう寂しがるなと 酒がいうそれでもどうにか人生に折り合いつけて 生きてきた 昨日も今日も 途中駅終着駅にはまだ遠いお前とふたり 途中駅ひそかな愛を 切符代わりにどこまでも 見果てぬ夢を 詰め込んだ重いカバンに 明日がある思い出数えちゃ その度に老いぼれちまう 心まで まだまだ続く 途中駅一息つくには まだ早いつかず離れず 途中駅過ぎ行く日々を したためながらまた急ぐ 昨日も今日も…

  • ダンシング・ドール – 湯原昌幸

    夜の深さがこわい だからもっと愛を欲しがるのは 弱虫ですか?ふしぎ抱かれていると 過去が消える「何で大好きなの」 あなたは訊くけれど 異国へ行きましょう 小舟に乗って見つけましょう 永遠の国呪文をかけられて 今夜も私あなただけの ダンシング・ドール そばにいるのに胸が 寂しいのですあなたにはまだまだ 謎が多くてだけどすべてを知れば 愛は終わる夜明けのワインには 別れが似合うから からだを結びあい …

  • 北の盛り場 – 湯原昌幸

    粉雪舞い散る盛り場は何故かはかなげな女がいる無口でさびしいひとがいる恋などしないと唇かみしめうつくむ横顔に心を魅かれてまたたずね行く あゝ逢いたい 逢いたい あのひとあゝ北国 盛り場 恋灯り 乗りかえ駅から二つ目のこんな悲しげな盛り場にもいのちを賭けたいひとがいる不幸になるから誘っちゃ駄目よと身をひくいじらしさ捨ててはおけない気にさせるのさ あゝ逢いたい 逢いたい あのひとあゝ北国 盛り場 恋灯り…

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