大事な人 数えるなら あなた
どうぞ私を親指にして
例え現世(うつせみ)の体離れても
ねえ きっとよ
あなたこそが 明日(あした)に続く夢
あなただけが 蒼く輝く星
あ~ 忘れないで
あ~ この約束
出逢えて良かったと 迷わず言える
forever 二人を永遠に結ぶの
好きなところ あげるのなら 私
両手を指折っても足りない
甘い唇も 照れた微笑(ほほえ)みも
そう すべて
心こそが 時を旅する舟
心だけが 海原照らす月
あ~ 涙さえも
あ~ 越えてゆける
どんなに短くても ときめいた日々
forever 希望(のぞみ)を永遠(えいえん)に託すの
forever 希望を永遠に託すの
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路地裏の猫 – 渡辺典子 朝刊のようにあなたは現われてはじまりという言葉かがやくやさしいね陽のむらさきに透けて咲く去年の秋を知らぬコスモス「おやすみ」をあなたに言ってもう今日は鳴らなくて
たそがれ横丁 – 渡辺典子 夕焼けてゆく速度にてコロッケが肉屋の奥で揚がり始める五百円札のうす青色の中キャベツが笑う<たそがれ横丁>
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風になる – 渡辺典子 時速80 君の背中で風になるつながっている腕だけが今やみくもに我を愛する人もいて似てもにつかぬ我を愛する手紙には愛あふれたりその愛は消印の日のそのときの愛きみの
待ち人ごっこ – 渡辺典子 コーヒーのかくまで香る食卓に愛だけがある人生なんて泣いている我に驚く我もいて恋は静かに終ろうとするいい男(ヤツ)と結婚しろよと言っといて我を娶らぬヤツの口づけ見
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夏の船 – 渡辺典子 ゆっくりと大地めざめてゆくように動きはじめている夏の船デッキにはそれぞれの風それぞれの話しかけられたくない時間今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというよ
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花の色 – 渡辺典子 花の色 移りにけりないたずらに人を 愛してはだめ…はじめてあなたに逢えた日は心にも 止めずに…花の色 移りにけりないたずらに人を 愛してはだめ…日ごとにあなたが
野ばらのレクイエム – 渡辺典子 見えない絆が見えるから心の棘なぜかあなたを刺した見えない絆が痛いから昨日の私 お別れね…淋しい塊をあなたつかまえて お願いよゆきずりなのにたかぶる気持夜の歩道橋
ひばりの赤ちゃん – 渡辺典子 ひばりのあかちゃん きょうもまたかあさんひばりに だっこしておうたのおけいこ ピィチクチピィチクおうたは むずかしくおつむをふりふり ピィチクチひばりのおうちは
あの子はだあれ – 渡辺典子 あの子はだあれ だれでしょねなんなんなつめの はなのしたおにんぎょさんと あそんでるかわいいみよちゃんじゃ ないでしょかあの子はだあれ だれでしょねこんこんこや