清浦夏実

銀色の悲しみ – 清浦夏実

近すぎて悲しみが見えない
涙とか出てこない、もうない
さよなら、昨日までの想い出が、まだ
頭の上の空に
じっと止まってるよ
すごくきれいな宇宙の風に
僕らの影たちが
吹かれて、見えなくなる

星よりも遠くまで行く人
銀色の悲しみを残して
夢見たミライははぐれたきり、ほら
人ごみ、まぎれながら
すぐに忘れるのさ
いつか大きな夕焼けの下
もう一度、会えるといい
同じ想い出の中で

君が聞きたかった言葉が何だったのか知っていたけど、
(君がうなづくから、僕もうなづいてしまう)
僕にはそれに答える力がなかった
(さよならの前に)
いつのまにかみんな表情のない顔に変わってしまう想いの中で
(僕が微笑むから、君も微笑んでしまう)
僕は変わらない大切な輝きをひとつだけ、
見つけられそうな気がした
(さよならの後で)

いつか大きな愛になりたい
君の幸せを
心が願えるくらい
会えないことはきっと
別れることじゃないから

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