清水由貴子

ほおづきの季節 – 清水由貴子

きっと恋する気持って
こういう時を言うのでしょう
何もかも今なら許せる
出会う人にまであいさつ
鏡の前で泣いたまね
あの人は気づかうかしら
笑顔の方が魅力的かしら
初めての口紅
さっき母さんが話してくれた
初めてのデート
ほおづき色の口紅つけたら
相手はいちころよ
結果あなたが生まれたと
台所に消えて行った
娘の気持おみ通しなのね
ほおづきの季節

とんだ話があるものね
もっと大人かと思った
夕暮れのベンチ 舞台はそろって
あなたの腕の中
まぶたを閉じて 口びる軽くせがむ
ファーストキッス
「もう眠いのかい 子供だね」
どちらが子供かわからない
そんなあなたが大好きよ
近ごろ大人びたみたい
さよなら私の子供時代
ほおづきの季節

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