明日の夢を見ない夜は
水滴が落ちる音がして
私は枯れてゆく言葉の繭に火を点けた。
誰も居ない場所で
響く、束ねた空洞の音。
本当は強く、強くなりたかったの。
人気の新着歌詞
君が壊した世界だ。雨音、ポツリポツリ、今日も傘と歌う。『僕が居ない』と思うこの心は誰のもの?君が居ないとこの身体は傘の中で消える。何から話そうか。自分一人を守る
『彼の頭の中には重力があるの』ってヘルマは言った僕の知らないところで。ケルトは言った『君の頭と、彼の頭が繋がっているというのならそれを肯定しよう。』ヘルマは言っ
意味の無いものを探しすぎて移ろう僕は意味にまみれた世界であなたを探すだけなら容易いことだと笑った。もう全て見たつもりでいた描いたあなたは虚、移ろう。戻れはしない
不完全な彼の物語は不完全なまま終ろうとした。気付いてしまった。僕の中で僕を叩くのは僕でしかなくて。誰かのせいにするのは、一人じゃ心細いから。不安を象って、壊して
昨日と違う生活それは大きく見れば同じ繰り返し。明日も同じ心それは近くで見れば赤の他人。目を閉じるようにあなたは居なくなって、耳を塞ぐように、世界は知らないものに
俄か雨をカーテンで隠して柔らかな緑とコーヒーの匂い砂糖を入れ過ぎたぬるい空間優しい嘘を鳥が啄ばんでいた。最後に言った言葉は『もう、居なくなるね。』『もう、居ない
彼の名前を憶えているのは僕だけどこにも居なくなってから彼の物語は始まった。綺麗な物語ばかりを見過ぎて薄れてゆくものと、消えないものの両方に手を引かれて宙に浮く。
『君さえ居れば、それでいいよ』と誤解してたの、僕が僕に出会うまで。何度目の春ですか?何度繰り返してもぬくもり感じるのはやたら長い冬を越えるから。何度目の冬ですか
待ってる間に景色は沈んでゆく。呼吸の仕方を忘れて私は彼を作った。私が居るのは水の中。押し流されてから気付いたの。遠くに消えて見えなくなっても私は形を変えてどこに
『優しくなりますように。』僕は生まれた時から嘘の塊みたいだな。もういいよ、もういいよ。誰かが望むイメージ。そんな僕にはなれないし、僕が思い描いた僕に明日もまた笑
『僕は間違えてしまった。』『私は間違えてしまった。』世界を薄めている言葉にもなれないなら吸って吐いてを繰り返す機械ならよかったな。ねぇ、繰り返すことも上手く出来
空白に染められた空を時計の針が泳いでゆく。空白に満たされた空を病的な雲が全部食べてしまった。空っぽだ。空っぽだ、空っぽだと嘆くうちは未だに空っぽという存在に満た