浅葱

白面金毛九尾の狐火玉 – 浅葱

山のへに狐火玉 照(と)れば
華やかに嬉しげなる玉女
いざ給へ 小夜中に宴(えん)す

今宵 来たる客人(まろうど)誰(た)そ

歌へ 踊れ 酒を酌め こうこう
黄金(こがね)銀(しろがね)花を遣(や)る こうこう
さやげ 遊べ 相語らへ こうこう
この世にし楽しくあれ こうこう

此方彼方 睫読(まつげよ)まる 見顕(みあらは)す
生けながら作りて食はむ
其れかあらぬか 気恐ろしや
それ こうこうこう それ こうこうこう こう

甘(うま)し掻(か)い餅(もちひ)せむ 小泥(こひぢ)
まづ此方からごされ 食はす
思ひ惚れてゐ給へり をかし
逸りかなり いで賑はへ

歌へ 踊れ 酒を酌め こうこう
黄金 銀 花を遣る こうこう
さやげ 遊べ 相語らへ こうこう
この世にし楽しくあれ こうこう

命を知る獣(しし) 天を恨みず 古り難し
世の限り 賤しき世人(よひと) 昨日の花は今日の夢

此方彼方 睫読まる 見顕す
生けながら作りて食はむ
其れかあらぬか 気恐ろしや
それ こうこうこう それ こうこうこう こう
それ こうこうこう それ こうこうこう こう こう

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雲の通ひ路 – 浅葱

上がりたる世 降らぬ天水(あまつみづ)人はおかみに乞ひたるに淡海より現れ給ひて 巌(いはお)破る瑞山の裾に主たる大蛇(おろち)の同胞(はらから) 住まひけり朝影

花雲の乱 – 浅葱

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鬼眼羅 – 浅葱

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冬椿~白妙の化人~ – 浅葱

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隠桜 – 浅葱

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螢火 – 浅葱

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物の怪草子 – 浅葱

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妖刀玉兎 – 浅葱

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畏き海へ帰りゃんせ – 浅葱

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月界の御子 – 浅葱

我 月界の御子なり望月の夜 飛車に乗りて参らむ御簾(みす)より覗くは聞き愛づる不死の山徒(いたずら)に流るる時 月の都を出で立ち 巡り逢ふ秋闌(た)けて燃ゆる心

大豺嶽~月夜に吠ゆ~ – 浅葱

秋方(あきつがた) 心清し山人(やまうど)は獣拾ひて養ひけりベうベう手負ひの豺は萱草山(かやぐさやま)にて行き離る夜いたう更けてなむ皆人静まりて後(のち)に鶏(

アサギマダラ – 浅葱

木染月(こぞめつき)の頃 母も知らぬ身となりけり 生まれ立(だ)ち鬼女蘭(きじょらん)食らひて小さき童(わらは)は夢路を辿る冬ながら春を思ひ遣(や)る 御祖(み

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