浅田ますみ

雪夜酒 – 浅田ますみ

吹雪が暖簾を 叩くたび
なみだと一緒に 振り返る
寂しいよあんた あんた何で泣かすのよ
あかりも震える
北の盛り場 雪夜酒

お猪口に夢だけ お酌して
しあわせくれずに 消えたひと
逢いたいよあんた あんた何処へ行ったのよ
みれんが寄り添う
寒い止まり木 雪夜酒

心の真ん中 置き去りの
おもいで抱きしめ 春を待つ
恋しいよあんた あんた今も好きなのよ
ひとりじゃ酔えない
北の盛り場 雪夜酒

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あやつり人形 – 浅田ますみ

悠久の眠りから覚めた 火山のように胸を突き破り 愛がほとばしる闇に舞うマグマは夜叉か 炎の中で惚れた男なら 奪えとささやく夜更けと夜明けの 狭間で踊る私は人形 

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