津吹みゆ

  • 母子草 – 津吹みゆ

    胸にしまった 苦労の数がやせた背中に 書いてある母の姿が 私の鏡明日(あした)に続く 道しるべ雨に打たれて 色づいて咲いてひそかな 母子草 歳を重ねて あなたが判る辛い時ほど なおさらに骨身(ほねみ)削って なり振り捨てて育ててくれた その思い無駄にしません この命咲いて愛しい 母子草 弱音吐いたら 幸せだって逃げて行きます 両手から母の言葉を かみしめながらうつむかないで 生きて行く夢がひとひら…

  • おんなの嵯峨野路 – 津吹みゆ

    指折り二年の 歳月(としつき)は長すぎました 私にはあきらめません 捨てません恋の成就が 叶うまであなた恋しと 胸が啼く嵯峨野 薄墨(うすずみ) 竹の道 嵯峨野を捨てては 生きられぬ一途な私 女です宛先のない この手紙誰か届けて あの人に熱い思いが 清滝(きよたき)の水に打たれて 竜になる この世で添えたら もういいの次の世なんて いりません焦がれてやせた この身体(からだ)せめて夢でも 抱きしめ…

  • 縁酒 – 津吹みゆ

    波乱万丈 七坂八坂(ななさかやさか)越えてはじめて 華も咲く苦労重ねた その先に明日(あす)と云う日が 待っているふたり重ねる 縁酒 夢の積み荷を 背負って歩く無駄にするまい この命惚れていりゃこそ よく判る言葉なくても 目を見れば生きて甲斐ある 縁酒 縁(えん)を結んだ か細い糸もやがてでっかい 綱(つな)になる今日は大安 晴れ姿笑う門(かど)には 福がくる交わす盃 縁酒 人気の新着歌詞 わたし…

  • 竜のまつり – 津吹みゆ

    日本列島 竜の国遍(あまね)く命の 守り神秋の実りの 稲穂のようになれと教わり 生きてきた学び一生 奢(おご)らずに今日の恵(めぐ)みに 感謝してそ~れそ~れ水あぶせ 竜に水あぶせ五穀豊穣(ごこくほうじょう) 雨乞いじゃそ~れそ~れ水あぶせ 竜に水あぶせ祈りを込めて 雨乞いじゃ 日本列島 竜の国尊(とうと)い命を ありがとうおとこ一家の 大黒柱(だいこくばしら)陰で支える 恋女房笑顔なみだも 分け…

  • 壇ノ浦恋歌 – 津吹みゆ

    潮の流れが ぶつかり合って岩を削って 渦を巻く生きるか死ぬかの 恋をして面影浮かべて 夜が更ける女の命 まるごとあげる心が燃える 壇ノ浦本気で惚れて いるのなら海峡渡って 抱きに来い 月の明かりが 火の粉になって闇を切り裂き 舞い落ちるひとりの寝床は 寒すぎて枕を抱えて いるばかりあんたの他に なんにもいらん焦がれて燃える 壇ノ浦浜辺で切った 足の指ひと月過ぎても うずき出す 女の命 まるごとあげ…

  • 東京ホタル – 津吹みゆ

    焦がれ焦がれて 東京ホタルまだ届かない 私の気持ち年の離れた 恋になるけどその優しさが大好きあなたお願い この指とまれ季節がゆく前にだってこの街は とても広いからわたしの事など 見てもらえない肩先でチラチラ いつだってチラチラ光っているのに 片思い… 迷子のように 東京ホタルいつもあなたを 探してしまう人に告げたら 笑われそうでまだ秘めたまま心に雨が降っても 風が吹いてもわたしはめげませんだけどこ…

  • 黄昏の雪 – 津吹みゆ

    昼すぎの雨は 一度やんで黄昏に振りむけば 雪へと変わる あなたと別れた日の 遠い冬と同じ 住む街を探し 二人が選んだ小さな部屋に一つ 花を飾って何よりあなたが 大好きだった永遠の愛と信じて あの人のことは まるで昨日街角に少しずつ 灯りが燈る バス停の列は 長く続くビル街を包むのは 夜霧のベール 吐息を指に掛けて そっと瞳閉じる 誰もが心に 大切な過去を優しくくるみながら 生きているから時々こうし…

  • おんなの津軽 – 津吹みゆ

    雪のみちのく はるかな旅路ひとり見上げる 岩木山(いわきやま)ひゅるひゅるひゅると 鳴く颪(おろし)今でも好きだと 伝えておくれ恋をなくした 傷あとに如月(きさらぎ)の 風が冷たい おんなの津軽 心まるごと 凍えんばかり遠い里まで 吹き抜けるひゅるひゅるひゅると 鳴く颪待っていますと 伝えておくれあれはじょんがら 誰のうた如月の 風の泣き唄 おんなの津軽 津軽こけしの 目尻に浮かぶ隠しきれない 泪…

  • 高野雨 – 津吹みゆ

    軒のこおろぎ 鳴く声やんでひとり佇(たたず)む 女人堂(にょにんどう)忘れるために 掌(て)を合わすこの掌(て)があなたを 恋しがるむらさき色に 日暮れ けむらせておんなを泣かす 高野雨 好きと嫌いが 引っぱり合って心ちぎれる 奥の院別れの手紙 置いてきた東京は今では 遠いけどやまあじさいの 朽ちた あかい葉にみれんが宿る 高野雨 ひとり宿坊(しゅくぼう) 枕を抱けば肩に寒さが 舞い降りるおんなの…

  • 夕霧の月 – 津吹みゆ

    別れ悲しい おんなの涙月をかくして 霧になる泣き夜風 しくしくと未練ばかりが 募ります想い切れぎれ 夕霧の月 紅(あか)いくちびる 薄むらさきに染めて夕霧 降りやまず恋の糸 たぐりよせ結びなおせぬ 身がつらい明日(あす)も手さぐり 夕霧の月 片恋(こい)の衣を 幾重に着ても心とどかぬ 遠い人会いたさも 恋しさもいのち燃やせば 灰になる夢をください 夕霧の月 人気の新着歌詞 わたしの門前仲町 …

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