泉まくら

春に – 泉まくら

転校を繰り返しても不安なんてなかった
暗いままの部屋 カーテンすらなくても
100点とる自信もないけど
持て余す少し長い袖
帰り道 道端 花のミツ
微かな甘ささえ象りとらえた
もたれた樹に ほら僕らと同じ音が鳴る
返せずじまい又貸しのマンガ
昨日書いた反省文なんか
胸もやつかせたのはいつでも
誰かへの似たような後ろめたさ
「あっそ」「だから?」
そんな返事がこわくてまたからかう
消しゴムにあの子の名前 おまじない
分かってるよ 全部僕次第

あしもと濁る薄い花びら 自分を重ねて怖くなったのは
大人が急に「もう子供じゃない」と 選択と決断を僕らに迫った頃
明日目が覚めればネクタイの結び目の仕組みを知る
戸惑いの中 置いてきぼりの春が来る

何になりたい? 何になれるの?
「それなりに」した努力の行き先
バカみたい「間違いだった」と言い切りたい
身長刻んだ柱も 夕飯で出た赤飯も
私を置いてくだけ
塾帰りうとうと電車揺られ
あと数ページめくってしまえば
いっしょに何かも終わる気がしてる
答え催促する態度 謳い文句
うまくやれれば獲れる一番も
嘘吐きたくない私の意志だと
胸張れないのはどうしてだろう
あの日言ってた「春は嫌いだ」って
待って なんでかって教えて

あしもと濁る薄い花びら 自分を重ねて怖くなったのは
大人が急に「もう子供じゃない」と 選択と決断を僕らに迫った頃
明日目が覚めればネクタイの結び目の仕組みを知る
戸惑いの中 置いてきぼりの春が来る

揺れる 合図をまって
暮れる 風相まって
結えないえりあし冷やされて
思い出したのは恥じらいの冬
ゆるく巻いたマフラー 滲む汗のズル
望まない変化に足は竦む
「聴いて、聴いて、聴いて…」
ひとりよがりな問いかけを追いかける時だけ
もしだめでもいいかもって思えて 時間重ねて
まだ寝てるけどアラームには気付いてるんだって
少しだけカーテンを開けて 今日の晴れを疎ましく思う
そんな朝に起こされても問題なく電車は走る

あしもと濁る薄い花びら 自分を重ねて怖くなったのは
大人が急に「もう子供じゃない」と 選択と決断を僕らに迫った頃
でも明日目が覚めたらネクタイの結び目をほどき走る
戸惑いの中 置いてきぼりの春は来る

(ああ 待って いまだけ)

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