泉ちどり

  • 一夜花 – 泉ちどり

    あんたみたいな 男に惚れちゃばかを見るねと 枕酒一夜花でも おんなは女出てゆく男の 胸よりももどる男が ほしいのよ [セリフ]あんた 淋しいねえ 霧笛が泣いてるねえ誰が恋しいのさ 今夜はなにもかも 忘れておしまいよ 春というのに 霧笛の声がむせび泣いてる 海の宿一夜花でも なさけは情あんたの旅路の 話でも寝物語に 聞かせてよ [セリフ]そりゃあ女だもの 惚れた男と一緒なら 駈け落ちもしてみたいでも…

  • おんなの終着駅 – 泉ちどり

    手さぐりしても つかめなかった米つぶ程の しあわせもあきらめかけた そんな頃私に夢を くれた人線路も地図も ないけれどあなたが私の 終着駅よ 世間の風の 冷たさ辛さ隠れて何度 泣いたやら昭和の頃の 不幸ぐせ笑って言える 今ならば明日が見える 私にもあなたと重ねる いのちの旅路 苦労が沁みた この目を見つめ優しく肩を 抱き寄せる思えばひとり 人生の名もない駅を 乗り継いで初めて知った 温かさあなたが…

  • 情炎三つの物語 – 泉ちどり

    恋の深川 男のために罪を犯した お梅の運命(さだめ)惚れた男の 名を呼びながら河岸の柳に 夜風がからむ明治一代 一代女演歌情炎 三つの物語 切れろ別れろ 芸者の時にそんな啖呵は お蔦(つた)の意地か今も名残りの 町並風情恋も未練も 恨みに変わる婦(おんな)系図の 色恋模様演歌情炎 三つの物語 生まれ育った ひとつの時代めぐり逢うのも お吉の運命(さだめ)次は私の 番だと云って死んだお吉の 人生哀れ…

  • おんな傘 – 泉ちどり

    駅へあなたを 送りに来たが頬にみれんの 露しずくそつと斜めに 傾けるなみだ隠しの おんな傘雨はきらいな はずなのに今日は嬉しい 宵しぐれ 好きになっては いけない人と決めていたのは 始めだけ逢う瀬重ねる その内に愛に濡らした おんな傘私ひとりが 泣けば済むそうよあなたに 罪はない 汽車の明かりが にじんで揺れて遠くあなたを 連れて行く差して行きたい どこまでもなみだ隠しの おんな傘つらい心を 知り…

  • 運命橋 – 泉ちどり

    地図がないから 人生はどちら向いても 迷い道まして女の 細道はいつも手さぐり 夢さぐり浮き世の川を 越えるには渡らにゃならない 運命橋 やっと掴んだ つもりでもまたも幸せ 肩すかし私なりには 尽くしたが傷を残した 憎い人川面に映る 三日月が涙で崩れる 運命橋 長い雨でも この世には決して止まない 雨はない女ごころの やすらぎもきっと見つかる 遅れても明日を信じ 揺れながら渡って行きたい 運命橋 人…

  • おんな枯れすすき – 泉ちどり

    わたしの身のうえ話には途ぎれ途ぎれの ギターが似合う捨てられて 捨てられて 冬を知りました雪になりそうな みぞれまじりの こんな夜はああ 人肌こいしい おんな枯れすすき しあわせ半年 またひとり恋の儚さ 男の憎さあのひとも あのひとも しょせん流れ舟うれしがらせて 風と一緒に 逃げていたああ 置去りなみだの おんな枯れすすき やつれたぶんだけ 綺麗よと眉を書くとき 鏡にいうのもう一度 もう一度 遅…

  • 北のおんな節 – 泉ちどり

    海で育った おとこ肌強いようでも やっぱり女風が肌身に 凍てつく夜はあんたを偲んで 郷里(くに)の歌唄えば涙が 溢れでてひとり今夜も エー夢を追う あんた恋しと 海鳥啼(な)けば思い出します ふるさとを 夢が欲しいと 海猫(ごめ)が啼(な)く馬鹿な奴だと 飛沫(しぶき)が笑うしけの波間に 花束なげて形見のタオルを 首に巻き今夜もあんたと 酒を飲む酔えば苦さが エー身にしみる 死ぬも生きるも 一緒だ…

  • 浮雲日記 – 泉ちどり

    浮世の風に 流されながら生きて来ました ただひとり女ごころのなみだ綴りの 浮雲日記掴(つか)んだはずの しあわせいつもうしろ姿の 影ばかり 不器用だから 駆け引きなんていつも出来ずに 命がけ呑めぬお酒に文字も乱れた 浮雲日記信じるままに 愛して知った男ごころの 裏おもて 世間の寒い 北風さえも今に変わるわ 風(かざ)向きも女ごころの夢を綴った 浮雲日記優しい人に どこかで出逢い早く終えたい ひとり…

  • 夫婦あかり – 泉ちどり

    歩けば人目が まぶしいとかるく握った 手をほどくうしろを振り向きゃ 恥しそうに三歩離れて ほゝえみかけるそんなお前と そんなお前と二人で生きる ないないずくしの 四畳半灯りひとつに 夢がある洗ったばかりの エプロンしめて子供みたいに よろこぶしぐさそんなお前と そんなお前と二人で生きる のめないお酒で ほんのりと染めた目元が かわいゝよきょうから始まる 人生ですと俺のこゝろを 泣かせるせりふそんな…

  • 黒潮度胸船 – 泉ちどり

    度胸気立ては 父親ゆずり荒れて波立つ 黒潮育ちどんと乗り出す 室戸の沖にどうせ船乗り 風まかせ燃えて夢見る 度胸船 海の鳥でも 夢さえあれば鳴いてはばたき しのんで生きる明日はどこやら かもめの仲間みさき燈台 一人立ち燃えて夢見る 度胸船 錨まくらに 仮寝のさむさ船の花道 瞼を合わせ恋の舟唄 港の酒場しみじみ浮かぶ あの娘燃えて夢見る 度胸船 人気の新着歌詞 ふたり静 – 泉ちどり 心…

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