沢井明

  • 母の歌 – 沢井明

    母の声が 声が聞こえる僕の名前 呼ぶ声がこんな秋の 日暮れ時にはあなたを思い出す貧しかったあの日子供の為だけに日がな一日 働いていた身を削り 笑いながら いつも心配ないとそれがあなたの 口ぐせでしただけど一度聞いた 泣いてる声を肩寄せて眠ってた 布団の中で ひと間だけの 狭いアパートそんな暮らし 恨んでたやっと分かる 母の苦労があなたの歳になり一度聞きたかったあなたの抱(いだ)いた夢女を捨てて 生…

  • 東京シネマ – 沢井明

    お好きになさい 行きなさい止めないから人は誰でも 笑うでしょうね別れ話なんか バカバカしくて命さえも あげていいとあなただけを 愛してきたわ 古い映画のようね愛に満ちてたあの日二度と 二度と あの日に戻れない街の灯りが点(とも)る辛い心を照らすまるで 東京シネマ わがままだけど 誰よりも優しかったきっとあなたに 代わる人などどこにもいないでしょ この先ずっとお酒飲めば 楽しそうにいつも夢の 話をし…

  • 流れ路のブルース – 沢井明

    雨の降る夜は 心にもお酒の雨を 降らせなきゃ渇くこの身が やるせないひとり ひとり ただひとり路地から路地へと 流れ路のブルース 泣けば泣くほど 倖せは中指小指を すりぬけて知らぬ誰かの 薬指だけど だけど 信じたいいつかは倖せ 流れ路のブルース 何でこの世に 生まれたか答えを言える 人はないだから明日も また生きるひとり ひとり ただひとり故郷に背を向け 流れ路のブルース 人気の新着歌詞 愛した…

  • 嘘の積木 – 沢井明

    あなたがいつわり 重ねるたびに笑顔がやつれる 胸の内指輪のサイズは わかっていると言われて信じて 三年過ぎた一つ積んでは 言い訳を二つ積んでは わがままを嘘の積木が 嘘の積木がくずれる予感に おびえる私 真綿(まわた)でくるんだ やさしい嘘に心を絞(し)められ 動けない女の弱みを にぎった人の寝言のつづきに 夢など見ても一つ積まれて 許したら二つ積まれて 泣きを見る嘘の積木を 嘘の積木をあなたが止…

  • おもいで蛍 – 沢井明

    あきらめましょう あきらめませんひとりぼっちに させないでふたり暮らした 下北沢の空も泣いてる ネオンに染まりながらおもいで蛍 おもいで蛍そっとあの日に 飛んで行(ゆ)けおもいで蛍 おもいで蛍どうかあの人 連れてきて 忘れてあげる 忘れられない胸が今夜も 淋しがる幸せそうに 人が行(ゆ)き交(か)うだけど私を 待ってる人はいないおもいで蛍 おもいで蛍まぶた閉じれば また浮かぶおもいで蛍 おもいで蛍…

  • 待ちわびて – 沢井明

    どうするつもり 音沙汰(おとさた)なしでこみあげる恋心 じらさないでただ待ちわびて 淋しくて待ちわびて 切なくてひとりのこの部屋 愛が泣いてる幸せのぬけがらが 目に沁みる 幸せなんて その場限りねおもいでが増えただけ 涙に変わるただ待ちわびて むなしくて待ちわびて 恋しくて女でいるのが 今は悲しい叶うならその胸で 眠らせて 鏡をのぞき 口紅引けばくちびるが熱くなる 心が燃えるただ待ちわびて 逢いた…

  • あまのじゃく – 沢井明

    強がり泣き虫 ないものねだり想い出からくり 幸せかくれんぼ恋はあまのじゃく 酔わせてそれっきり恋はあまのじゃく 燃えてそれっきり悲しいけれど夢でもいいから 逢いにきて 愛して別れて 一幕(ひとまく)芝居ときめきうつり気 心は裏返し恋はあまのじゃく どんなに焦がれても恋はあまのじゃく 追えば背を向ける淋(さみ)しいけれどあの日を返して あなたから ため息ぬけがら しり切れとんぼ寄り道潮時 明日が通せ…

  • ぬれて京橋 – 沢井明

    どうかあなたが 先に出て行ってここから見送るわ涙流せば 別れづらくなるでしょぬれて京橋 男と女 愛が辛いぬれて京橋 雨の向こうにあの頃が見えてくる優しかった そんなあなたの姿が 二度と誰かを 好きにならないわ心がちぎれそう愛の迷(ま)い子を ひとり抱いて佇むぬれて京橋 襟を立てても 胸が寒いぬれて京橋 私残して幸せが逃げてゆく楽しかった おもいでばかり残して ぬれて京橋 男と女 愛が辛いぬれて京橋…

  • 通りすがりの大阪で – 沢井明

    ワイングラスに 涙が落ちて酔えば酔うほど こころが寒い御堂筋から 戎橋(えびすばし)通りすがりの人がみな通りすがりに笑ってく雨の大阪 なみだ町 夜の蝶々が 羽まで濡れて足も取られて 転んで泣いた堺筋から 周防町通りすがりの恋をして尽くすたんびに 泣きを見た雨の大阪 せつな町 赤いネオンも 途切れるあたり仕舞い屋台で 冷や酒飲めば鰻谷(うなぎだに)から 松屋町(まっちゃまち)通りすがりの人がみな逃げ…

  • 無口なバーテン – 沢井明

    二間(にけん)つづきの カウンター一番奥に 行きたがる女は謎を 秘めている器量良しだが どことなくしあわせだけが そっぽ向くそれっくらいは わかりますバーテン泣かせの 女(ひと)だから 高いお酒を キープしてそのつど女 変わる奴家では尻に 敷かれてるデカイ話に すぐ乗っていつでもすぐに 火の車それっくらいは わかりますバーテン暮らしも 長いから 夜の世界の 裏側は涙と酒の 二本立て今夜もひとり 止…

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