水田竜子

伊根の舟屋 – 水田竜子

壁の日めくり 一枚破り
宿の窓辺で 鶴を折る
泣きに来た 伊根の舟屋は 波まくら・・・・・
海が玄関(おもて)よ 通りは裏口(うら)よ
そんな哀しい 恋だから

三日三晩の 東風(いちせ)もやんで
沖は夕なぎ イカ日和
絵のような 伊根の舟屋の 月灯り・・・・・
ふたつぐい呑み 並べてみても
ひとりぼっちは 淋しくて

旅のおわりの 浮棧橋に
咲いて春待つ 口紅水仙(せっちゅうか)
ふりむけば 伊根の舟屋は 雪の中・・・・・
生きる寒さに 負けそな時は
泣きにおいでと 呼ぶように

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霧の土讃線 – 水田竜子

旅の出逢いも さだめでしょうかあれは霜月(しもつき) かずら橋燃えて燃えて 燃えて紅葉(もみじ)の紅より赤く命までもと 染めた恋…おもいで訪ねて 今日また暮れて

ちぎり川 – 水田竜子

肩に舞い散る 淡雪がこころ細さを またつのらせるあの日と同(おんな)じ バスで来たあの日と同(おんな)じ 町なのに…あなた あなた あなたがいないそれだけでなん

北海一番船 – 水田竜子

北のオオー 北の 港は雪 雪 雪が降る海猫が波止場で鳴いて船を待つ春よ 早ヨ来い 沖の彼方に 流氷(りゅうひょう)消えりゃ鮭の季節だ 北洋船(ほくようせん)だ海

女の色気はないけれど – 水田竜子

世間のすみで 慎ましく生きてきました 昨日までお荷物だけには ならないようにうまれ変って みせるから……あなたの私にしてくれますか女の色気はないけれどお酒に捨て

別府航路 – 水田竜子

だったら どうして 抱いたのよお酒のせいとは あまりじゃないの涙があふれて あと追う波止場一生だまして 欲しかった…別府航路は お別れ出船恋を恋を忘れて 旅立つ

酒に書いた詫び状 – 水田竜子

ひとり飲むなら 見知らぬ街の誰も知らない 店がいい捨てた昔の ひとの心を抱きしめながらもっと上手に生きられたものを飲んで飲んで 笑いつつああ風になる 男の背中酒

江ノ島ごころ – 水田竜子

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野付水道 – 水田竜子

あなた止める手 ふりきって東京出たのは 夜明けですシベリアおろしに 吹かれてひとり想い出捨てたい 旅なのに…愛(いと)しさ憎さが ぶつかりあってみれん…みれん…

哀しみのエアポート – 水田竜子

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トーキョー舞踏曲(タンゴ) – 水田竜子

好きだから 抱かれたの抱かれたら 棄てられちゃったとうすりゃいいのよパッと咲いて パッと散って二度も三度も咲けるなら強がれるけれど…トーキョー 独りがつらい都会

余市の女 – 水田竜子

お酒を相手に ひと冬越えてあなた待つ身を 霧笛が泣かすシリパ岬は 荒波しぶき雪また雪の 波止場みち…夢を夢を 夢をください もういちどいのち預けた 余市の女一途

中洲の雨 – 水田竜子

別れて忘れる くらいなら愛していないわ はじめから想い出かぞえて待てばそぼ降る 宵町(よいまち)しぐれ泣かせないさと 抱いたじゃないのなんで泣かせる 中洲の雨よ

北上川恋唄 – 水田竜子

青き流れに 桜の花がはらはら散ります 花筏(はないかだ)肩を寄せあい ほほえみあったあなたあれから どうしてますか北上川に 北上川に 今もたずねます何度泣いたか

雪の細道 – 水田竜子

雪の細道 平泉なみだ雪降る 金色堂(こんじきどう)へあなた あなた あなた 忘れる北の旅私の生命(いのち)を ふたつに裂いてあげても悔いない この恋でした雪の細

暗夜航路 – 水田竜子

生きてゆくのが 下手だからにがさ重ねて 千鳥足いいのいいのよ あんた......風がヒュルヒュル 沁みる夜は錨おろして この胸に淋しがりやで 惚れたがりなおらな

会津のおんな – 水田竜子

みちのく生まれは 深なさけ抱かれる気持に 迷いはないわ雪の夜道を つめたい指に息を吹きかけ 迎え傘……いいの逢えたら 倖ですと駅へ小走り 会津のおんな若松あたり

遠野炎歌 – 水田竜子

山が哭いたら 吹雪になってふたりの足跡 消してゆく惚れた同志の みちゆきは峠づたいに 闇の中許されぬ 恋でいい――抱いて…抱いて…抱きしめて燃えて…燃えて…燃え

おんなの出船 – 水田竜子

涙 涙 涙 涙涙枯れても 枯れるな恋よ船に 私は乗るあなた 桟橋で白いテープを引くお別れ波止場サヨナラ サヨナラおんなの出船夢を 夢を 夢を 夢を夢を下さい お

珍島物語 – 水田竜子

海が割れるのよ 道ができるのよ島と島とが つながるのこちら珍島(チンド)から あちら芽島里(モドリ)まで海の神様 カムサハムニダ霊登(ヨンドン)サリの 願いはひ

舟唄 – 水田竜子

お酒はぬるめの 燗がいい肴はあぶった イカでいい女は無口な ひとがいい灯りはぼんやり ともりゃいいしみじみ飲めば しみじみと想い出だけが 行き過ぎる涙がポロリと

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