武蔵坊弁慶(宮田幸季)

玲瓏なる覚悟よ – 武蔵坊弁慶(宮田幸季)

降る雪に 肩を白く染められ
清らかな君の手に 抱かれるよう
戯れに踊る 六花は無垢で
あの日々に 君を帰せて良かった

躊躇など何故ある
瞳を閉じれば 君が見える

覚悟は玲瓏に 僕はここにいる
動かぬ想いで すべてを塞き止め
盾となり 散る

降り積もる雪も いつか溶けては
この僕も消えて ただ無に帰れる

幸福かもしれない
瞳を開けても 君が見える

覚悟は玲瓏に 静寂は冬の凪
ひとつの生涯の 満ち足りた終焉だろう

寒雷轟いて 浮かんだ眼差しよ
痛みと呼べない 痛みがあるなら
喜びと呼ぼう

心は氷面鏡 映すは白き闇
どこかで忘れ音 誰のため啼くのだろう

季節は巡っても 僕はここにいる
動かぬ想いで 満月見上げる
路傍の石に

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満月の雫は媚薬 – 武蔵坊弁慶(宮田幸季)

…どこへ行くんですか?君は永久の刹那よ胸の痛み残す涙満月の雫は媚薬…花の影すり抜けた 迷い蝶がひらりと舞い降りた君の素足 つま先は花びら咎人に似合わない 美しす

紫陽花の残夢で逢いましょう – 武蔵坊弁慶(宮田幸季)

花びらのよう 色づいた萼(がく)紫陽花はそう 偽りの花微笑みに今 沈めた想いさらしましょうか 独り芝居に触れてはいけない 可愛い天女の君守りましょう その優しさ

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